レビュー
第二次大戦中のレジスタンスとナチスとの苦闘を描いた傑作です。 ドイツ軍の凱旋門での行進から始まり、悲劇のラストまで異様な緊張感と抑圧感が続きます。 ジャン・ピエール・メルビルの作品は、「サムライ」と「リスボン特急」しか観ておらず、余り評価していませんでした。しかし本作の世界観は実に見事であり、作家性も高いと感じました。彼は50代で亡くなってしまいましたが、彼がもっと長生きだったなら、フランス映画の衰退は避けられたかもしれません。 リノ・バンチェラが冷静沈着で時として非情な主人公を好演。おそらく彼の生涯最高の演技だと思います。シモーヌ・シニヨーレの姉御肌な存在も見事でした。
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