レビュー
cocoa

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5 years ago

4.0


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薬の神じゃない!

映画 ・ 2018

平均 3.8

原題は「我不是薬神」ですが、邦題の「薬の神じゃない!」は嫌いじゃないです。 実際に起きた事件を基に作られた中国映画。 なかなか良い作品でした。 2002年の上海が舞台。 強壮剤などを売るインド秘薬店を経営するチョン・ヨンが主人公。 家賃も滞納しうだつの上がらないチョン・ヨンは幼い息子の親権問題も抱えている。 そんなチョンの所に「インドで作られた白血病の薬を密輸してほしい」と依頼する男性リュがやってくる。 正規の薬は高くて病人は買えないとのこと。 リュ自身も白血病で苦しみ感染対策でマスクを3重に付けている。 お金儲けに目が眩んだチョンは早速仲間を作ってインドから密輸し販売する。 チョン・ヨンとリュ、牧師、ポールダンサーのスーフェイ、金髪の不良少年ポン・ハオ、全部で5人のそれぞれのキャラも豊富で良い。 一度は大金を得て、患者の多くが救われたが、当局の警察から捜査が入る寸前、チョン・ヨンは商売から手を引く。 一年後、縫製工場を営むチョン・ヨンは以前の仲間リュの近況を知り、白血病の患者の救われない現実に改めて気付くのです。 リュは亡くなり、今度はお金儲けは考えずに、正規の売価4万元のところを5百元と言う廉価で患者に届けるチョン・ヨン達。 「黄毛」と呼んで可愛がっていたポン・ハオが髪を坊主にしてきた時に「前の方が良かった」と言うチョン・ヨン。 そんなポン・ハオもみんなのために犠牲になって死んでしまうのは悲しかった。 ポン・ハオ役は「象は静かに座っている」のユー・チェン役でも印象的だったけど今作もすごく良い。 結局、最後は警察に摘発、逮捕されたチョン・ヨン。 しかしその時は営利目的ではなく人道的な事件として懲役は長くなかった。 護送されるチョン・ヨンを乗せた車の両側に助けてもらったたくさんの患者達の姿が溢れている。 その中に亡くなったリュとポン・ハオの姿を見た時は泣けた…。 最初はすぐにカッとなり、うだつの上がらないチョン・ヨンが後半からは別人のようだったのは印象的。 実際にあったニセ薬事件後に患者にとって良い環境になり、生存率が大幅に上がったのは救いでした。