レビュー
ロアルド・ダールの児童文学小説「チョコレート工場の秘密」を原作に、1971年に製作されたアメリカ映画 ・ ウィリー・ウォンカのチョコレートは、とっても美味しいから世界中の子供たちに大人気。ライバル社が何とか秘密を盗もうと躍起になったため、ウォンカは工場を閉鎖してしまう。ところが3年後にお菓子作りを再開したのになぜか工場の門は堅く閉ざされたまま。ウォンカの工場は謎に包まれていた。 ・ ある日、ウォンカのチョコレートに5枚だけ入れられた“金の券”を見つけた人には秘密の工場にご招待、という告知が出されたため世界中のウォンカのチョコレートはあっという間に売りきれ状態。 ・ 当てたのは、食いしん坊のオーガスタス、金持ちなため我がままなベルーカ、ガムにめがないバイオレット、テレビっ子のマイク、そして貧しいけれど心優しいチャーリー。家族を1人同伴した10人はウォンカに迎えられて工場を見学するのだが…。 ・ 2005年のティム・バートン監督「チャーリーとチョコレート工場」でこの物語を知った人も多いだろう。長年愛され続ける古典作品は、やはりいつの時代に製作されても愛すべきものに仕上がるものだ。 ・ オープニングでのチョコレート工場の映像で、まずチョコレートが食べたくなるのは間違いない。 ・ 貧しい一家を子供ながらに支える心優しい少年チャーリー。金の券を当てた彼が、夢のチョコレート工場を堪能する姿は微笑ましい。 ・ ミュージカル風にいろんな歌が登場するが、聞き分けのない4人の子供たちが退場する度に工場で働く小人のウンパルンパが唄う歌は、口ずさまずにはいられない ・ 人種差別が撤廃された時代のアメリカの作品だけに、原作の設定をいろいろ変えていたりする。この作品の設定は、ティム・バートン版にも影響を与えている。 ・ CGなんかない時代の作品なのに、このポップでサイケデリックな作風は素晴らしい。この作品に影響を受けたアーティストが多くいるのも頷ける。 ・ 当時の技術では再現できなかったシーンは、違うシーンに差し替えられているから、それはティム・バートン版と比べると面白いかもね ・ それにしてもウォンカを演じた名優ジーン・ワイルダーの演技がすごい。コミカルで奇妙で怪しいウォンカ。この人じゃなかったらここまで魅力的にはならなかっただろう。 ・ ティム・バートン版のウォンカ役のジョニー・デップもよかったけど、バートン版はお得意のダーク・ファンタジー風だし、設定も結末も少し違う。正統派のチョコレート工場はこっちだろうね。 ・ 子供向けのファミリー映画だけど、時代を感じつつ古き善き映画の雰囲気を楽しめるから、ぜひ大人に観てもらいたい作品だね
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