レビュー
ルーク・エヴァンスの肉体美と美しい顔つき、これが好きな人にはたまらん映画です。トランシルヴァニア公国の君主がオスマン帝国からの侵略に打ち克とうとドラキュラの力を借りる設定のアクションで、良く言えば水準値、悪く言えばありきたりな出来の一作でした。 何の波もなくただぼんやりと進んでいくストーリーなのですが、終盤の展開には少々首をかしげたくなります。彼は国民や家族を守るために禁断の力に手を染めたはずなのですが、最後に彼が行う諸々の行為はその約束を全て無に帰しており、これには些か面食らいました。 おまけにラストは続編狙い丸出しの安直なエンディングになっており、自己犠牲ゆえの尊さの上に成り立ってきたはずのストーリーが、最終的には非常に自己満足で独りよがりなものに感じられます。 アクションシーンは300を彷彿とさせるスタイリッシュな系統を意識したのでしょうが、夜の闇夜ではトルコ軍とトランシルヴァニア軍、どっちがどっちか良くわからない問題まで浮上してしまい、見せ方も別段優れているとは思えません。素直にお勧めしにくい一本です。
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