レビュー
【2022/7/13 ディズニープラスで鑑賞】 3作目って結構難しいと思いますが、ことトイ・ストーリーに関しては最高傑作ですね。大変素晴らしい出来だったと思います! 魅せ方が非常に上手です。単純なお涙頂戴ものを目指しているのではなく、大人から子供みんなが楽しめる作品を意識してることがしっかり伝わってきます。 技術の進歩も凄いなぁと思いました。2から10年ぐらい経過していて、背景も細かくなり全然気にならなくなってきましたね。2までも粗かったというよりは、昔の3Dアニメだなって感じでしたが、本作からは大分違和感が少なくなりましたね。 ウッディが一人でサニーサイドから脱出するシーンやバズのサニーサイドでのスパイさながらの行動、みんなでサニーサイドを脱出するシーン、最後の焼却施設などはアクション性が高く、ハラハラしながら楽しめました。 んで地味に高ポイントはバズのスパニッシュ化ですかね。笑 バズはおもちゃだと自覚してしまい、個性が少し薄れてしまっていたように思ったので、あそこで新たな個性の付与とバズが敵側になっちゃったっていう展開が物語への没入を深めたかなと思いました。 個人的に一番凄いと思ったのは、焼却施設での焼かれそうになる前の諦めからみんなで手を取り合うとこです。あそこの表情が素晴らしい!多分人って覚悟を決める前にはあんな表情するんだろうなってのが、想像できました。それだけに絶望のあのシーンからエイリアン達が神様〜でUFOキャッチャーばりに救ってくれるとこがより際立ったと思います。しかも定番のUFOキャッチャーネタで助けてくれるのは制作陣が上手いの一言です。 あとは本作のヴィランのロッツォもしっかり悪いやつなのもいいですね。勧善懲悪として成り立っていて、ロッツォのごみ処理施設での車に張り付けエンドもすっきりしました。 でもなんと言ってもラストが良きですね。 トイ・ストーリーは基本おもちゃの視点でアンディの視点がなかったのが、本作ラストでやっとアンディの心情が解禁されました。そこでアンディが自分のおもちゃを本当に大切に思ってたんだなって分かります。(まぁ序盤から捨てる選択をしなかったので大切に思ってるのは分かったんですが…) アンディがおもちゃにとって子供に遊ばれることが一番幸せだとも理解してるのも同時に伝わりました。 ウッディもアンディに着いていく選択ではなく、みんなと一緒にボニーのおもちゃになる選択をしたのも凄く共感できました。ウッディはアンディのことがすごく好きなだけに着いていきたいけど、アンディからの自立を選択したのが胸を打たれましたね。 どうしても子供は成長するし、いつまでもおもちゃで遊ぶわけではないから、次の世代へ引き継いでいく選択肢をトイ・ストーリーという作品が取ったことで上手く締めることが出来たと思います。 やっぱトイ・ストーリーは面白いです!
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