レビュー
dreamer

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3 years ago

4.5


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ヤング・フランケンシュタイン

映画 ・ 1974

平均 3.2

この映画「ヤング・フランケンシュタイン」は、1930年代のユニバーサル映画のヒット・シリーズ「フランケンシュタイン」やその続編の「フランケンシュタインの花嫁」など往年の怪奇映画のパロディで、痛快なギャグ満載のハチャメチャ・コメディの傑作だ。 メル・ブルックス監督は、この映画が公開された1970年代半ばに、「ブレージングサドル」「メル・ブルックスのサイレント・ムービー」「メル・ブルックス 新サイコ」等のコメディ映画の傑作を連発していて、当時の喜劇映画の第一人者でしたが、日本ではどういう訳か、そのあまりのアクの強さや泥臭さが敬遠されていましたが、今、あらためて観直して見ても、かなり笑えると思います。 この映画は、1930年代のホラー映画のムードを復元するという枠組みのお陰で、クラシックな雰囲気の中に、ブルックス監督特有のアクの強さがうまく溶け込み、格調の高さすら感じさせる出来栄えになっていると思う。 ボルチモアの大学で教鞭をとるフランケンシュタイン博士の孫フレデリックが主人公で、遺産が与えられることになり、故郷に帰った彼が祖父にならって、またまた怪物を創造するというお話だ。 主役のジーン・ワイルダーを筆頭とするブルックス映画の常連たちの悪ノリ演技も快調で、背中にコブのある御者のイゴール(怪優マーティ・フェルドマン)のコブはなぜか左右に移動したり、屋上にいたはずの彼がフレデリックが呼んだ途端、隣にいたり、またピーター・ボイル扮するモンスターが盲目の隠者(何とジーン・ハックマンが演じている)からスープを振る舞われ、何度も体にかけられてしまうという、そんなナンセンス・ギャグが満載で、それを盛り上げるジョン・モリスの大袈裟な音楽も抜群の効果をあげていて、この映画は間違いなくメル・ブルックス監督の最高傑作だと思う。