
星ゆたか

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE with SOMEBODY
平均 3.5
2023.9.10 ホイットニー・エリザベス・ ヒューストン(1968.8.9~2012.2.11) *THE VOICE*と称されたR&Bシンガーの伝記映画。 全世界でCD/レコードの総売上2億枚。 グラミー賞6冠。7曲連続全米シングルNo.1。(全11曲のNo.1ヒットを持つ) 「GREATEST LOVE OF ALL」が特に好き。 『歌いたい曲を自分らしく歌う』ことがモットー。 米ニュージャージー州生まれ。 母はゴスペル歌手シシー・ヒューストンで。 ディオンヌ・ワーウィックはいとこ。 幼い頃から教会の聖歌隊に加わり基礎を学び、母からは歌う🎤情熱を教わる。 十代の時、両親の不仲の離婚で養育権を母親が。 カトリック系の女子校に通い、そこで親友となるロビン・クロフォードと出合う。 彼女は後に個人秘書となり、実父が娘の音楽活動の権利を持つ状況で、支えとなる。 バイセクシャルであったホイットニーと結婚前は、レズビアン関係であったとされる。 ニューヨークのクラブでRCAレコードの名プロデューサーのクライブ・デイヴィスに見出だされ。 85年2月に「そよ風の贈り物」を出し、一年かけて86年3月に全米No.1アルバムに。 このレコードジャケットを見た時の衝撃は忘れられない。 モデル出身だとするその抜群のプロポーションを『どうだ‼️』とばかり。 浜辺の波打ち際に白い水着で、腰に両手を起き足を拡げ、空を見上げて、スクットとタタズム姿の美しさには。 ただただ見惚れるばかりだった。 新人デビューアルバムとしては記録の全世界で2300万枚のセールス。 続いての2nd Album「ホイットニーⅡ」はチャート初登場で女性ボーカリストとして、初めてのNo.1を獲得。全世界で1900万枚を売り上げた。 何しろ5万曲の候補曲から11曲を選び抜いての力の入れようで。 以降生涯で4枚のオリジナルアルバムを世に出す。 ただ晩年は結婚したボビー・ブラウンとの離婚、麻薬所持逮捕、薬物依存、その治療費用、父親のマネージングの私的乱用などで。 亡くなる1年前には《破産寸前》などと騒がれた波乱の人生だったとされる。 しかし彼女の圧倒的な高音のパワーと伸びと拡がりは唯一無二で。 聞く者をその彼女の“声の世界のブラックホール”に吸い込むような存在感に、本当に惚れ惚れするばかりだ。 同年代の三大歌手ディーバ。 マライア・キャリー(69年3月27日生まれ)。 セリーヌ・ディオン(68年3月30日生まれ)。 あの時代にこの3人の歌手に出会えたことは音楽ファンとして。 本当に幸せでした。 ホイットニーは映画にも進出。 92年.11月の「ボデイガード」は全世界でアルバム4200万枚のセールス。 シングル「オールウェイズ・ラブ・ユー」の、『♪And I~』と絶叫するフレーズは流行語になるほどでしたね。 この映画としては脚本にアンソニー・マッカーテン(「ボヘミアン・ラプソデイ」の)さんとの事でしたが。 経歴的エピソードのうわっぺらの並びで、やや奥見がなく。 せっかく観客の心を惹き付けると、次の場面に移ってしまうので、全体的な印象は弱く。 何となく通り過ぎて終わった映画という感じだ。 そしてホイットニーを演じたナオミ・アッキー(92年生まれ)さんは、歌唱シーンが、ホイットニー本人のものを使用したのだとしたら。 別の容貌的に魅力ある女優さんを選出した方が良かったのでは。 あのキラキラしたスターの彼女のオーラがあまり感じられませんでした。 先ほど紹介した3人のディーバの活躍と、その後の人生の送り方を考えた時。 まず思い浮かぶのが、人生のパートナーの選び方。 両親の離婚を、早くから体験し、その学びから、自分の選択の基準を一つ持つわけだが。 ホイットニーの場合、6歳年下のボビー・ブラウンとの結婚と離婚は、彼女を負の人生に追いやった原因としてやはり大きい。 彼と出合う前から大麻には手を出していたらしいが。 結婚後、その使用に拍車がかかり、止めどがつかなかった。 彼との一人娘クリスティーナ(1993~2015)さんも同じような相手と結婚し、ドラック中毒で亡くなっている。 ちなみに再婚したボビーの息子も28歳で2022年に亡くなっていると(つまり彼は“妻”と娘と息子を亡くしている) または、一人の自分の生き方をどこかで、軌道修正することの出来る。 心のバックボーンになるような身内とは別に、真理なる思考を持つことではないかと思う。 身内に共にそれが持てれば理想だが、とかく日常の生活を実践するなかとなると。 必ずしもそうはいかない場合もあろう。 しかしながら、共に見る方向が一緒になれる相手がやはり望ましい。 ホイットニーは二度にわたり、薬物依存の更生施設に入って治療しているが完治に至らなかったそう。 重度な薬物依存は、肉体と精神をボロボロにして。 元の健全な心身に戻すことを難しくして。 これまでも、それ以降も沢山の貴重な才能を早退けさせている。 非常に残念極まりない。 もっと医療科学物質を超越しうる、有効なる瞑想継続生活、真理の実践トレーニングが求められるような気がする。 マライアもセリーヌも薬物に依存することはなかったようだが。 マライアは離婚再婚を、三回ほど繰り返し、現在は10才以上年下の日系ダンサー男性と(二番目の男性との)双子の娘と仲良い暮らしぶりらしい。 ただ一度目の夫との離婚後に精神的疾患(対極性障害)を発症し、現在もそれは続いているとの事。 太ってダイエットを繰り返す辺りも、その病気のせいだろうか。 あと個人的には、セックスアピールを露出的ファッシヨンで表現することなく、歌唱力で勝負するデビュー時の彼女の方が私には好ましい。 セリーヌも最愛の夫ルネ・エンジェリル(94年に結婚2016年に亡くなる)の死後2021年から、難病(スティップパーソン症候群)の治療に専念している状態らしい。またあの素晴らしいパフォーマンスが見られることを祈るばかりだ。 いずれも、ある時代の多くの人々の生きる活力、癒しになっていた歌手が走り抜けた時と空間に、聞き手の人生を考え重ね合わせると。 特に亡くなってしまったホイットニーの輝きが、時に強烈に、せつなく心に浮かんでは消えてゆく。 2000年に出た二枚組ベストアルバム「THE GREATEST HITS」を聴く❗。