レビュー
2020.3.21.027 「シンドラーのリスト」に続きホロコーストものを。一流ピアニストの主人公シュピルマンが、狭い居住区に追いやられるも強制収容所行きからはなんとか逃れる。ずっと隠れ住んでいてドイツ降伏間際にドイツ兵に見つかってしまう。しかしドイツ兵はすぐ殺そうとはせず、シュピルマンがピアニストだと聞き、一曲弾かせてみる。シュピルマンのピアノを評価したドイツ兵は彼の隠れ家に食事を届けるようになる。やがてドイツは降伏しドイツ兵は撤退。別れ際の「どうあなたに感謝してよいのか」「神に感謝したまえ」のやり取りクールで好きだ。シュピルマンを救ったドイツ兵は捕虜収容所で亡くなってしまったことが残念。 調べてみたがこのドイツ兵、名前はヴィルム・ホーゼンフェルト。迫害・虐殺が日常的に行われているなか、たくさんのユダヤ人、ポーランド人の身分を偽装して彼が運営する学校の職員として迎えていたのだとか。ホロコーストもののドイツ兵の振る舞いはどれも吐き気がするようなものばかりなので嫌悪していたが、中にはこのように愛と勇気を持った人もいたということか。当然と言えば当然だけど。こういったことを知れたことでも価値ある映画だった。
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