レビュー
近年ヴァンパイアのヒーロー化が進んでるとは思ったけれど(かつこの流れをわたしは大いに喜んでいる)、この作品はまさにそれ。民や家族を救う力を得る為に闇に堕ちていくダークヒーローの話。 ヴァンパイアとしての能力や特徴は申し分無く表現されていて、撮り方も美しい。蝙蝠に姿を変えて戦場を蹂躙する辺り、美しくてため息が出た。そうだよ!こういう格好良いヴァンパイアが観たかったんだよ!! このジャンルがSFに取り込まれつつある中、中世ヨーロッパを、特にヴラド公を描くというのが堪らない。王道は美しく素晴らしいからこそ王道なのだと思い出させてくれる。 (「ドラキュラ」の頃はまだ日光に焼かれても死ななかったとか、そういう細かいことは一度置いて観て欲しい) ラストに関しては、次作作りたいのかな…と思わせぶりで少し蛇足感あるものの、わたしは好き。次作作ってもいいのよ? でもただ、ただひとつだけ。この邦題のダサさ加減だけ、何とかならなかったのか…お陰で映画館で観損ねました…
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