
uboshito

暴太郎戦隊ドンブラザーズ
平均 4.3
最終話の1話手前のラストでタロウに「幸せか?」を確認したら嘘がつけずにタロウが死んでしまい、みんなで「死んでるー!」って喜ぶシーンが、この作品のすべてを物語っていた。途中から見た人には絶対にわからないシーンだけど、あの部分で見ている自分もまるでチームの一員のように感じられた。最終話のエンディングにも感動したし、過去最高の戦隊モノとして記憶に残る作品になったと思う。 戦隊モノには「いかにして毎週、巨大ロボを出すか問題」が玩具メーカーとの密約として厳然とのしかかっているわけだけど、本作はそういう呪縛からも解放されていたように思う。もちろん、ほぼ毎週出てはくるのだけど、たまに気を許してると巨大化しない回とかもあって(笑)最終回も出ないまま終わった。戦隊の主役である「赤」の顔が、への字口になっているのも最高だった! でも多くの視聴者同様に、最初は「おいこれ大丈夫かよ…(子供が見てわかるのか?)」と思いながら見ていた。いやいや、話が進めば全容が見えてくるだろう、と思っていたのに、結局1年経っても全容は見えなかったw だからこその傑作。それで良いと思うし、ヒーローものとしてだけでなく、日本のドラマはもっと本作のような作劇を見習わないとダメだと思う。 と言って、別に破綻はしていない。そもそも世界観なんて作者が作るものなのだから、我々はそこにどっぷり浸かるしかないわけで。破綻だなんだとは絶対に言わせない、というだけの圧倒的な世界観があり、そこに戦隊がいた、という感じ。 個人的にはオニシスターことはるかのキャラ設定に対して、井上敏樹先生がある段階から思い入れが強くなったことがわかってとても楽しかった。演者の演技を見て、作者が思い入れを強くしていく、という過程は何よりもエキサイティングなのだった。だからこそ、最終話のマンガ大賞授賞式にまでご出演されたのではないかという気がしている。マジではるかのことは全視聴者が好きになったんじゃないかと思う。