レビュー
み  

み  

4 years ago

4.5


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SWALLOW/スワロウ

映画 ・ 2019

平均 3.3

台詞に頼らず、表情や演出で想像を掻きたてる。洋画のこういうところが好き。観る人によって無限の解釈ができる映画の一つかもしれない。 家の中でドレスにピンヒール。寝床に入る直前にも髪を整える。過酷な生い立ちでなくたって息が詰まるような環境で、ハンターは孤独に追い詰められていく。 夫や姑も一応はハンターを愛し、自分なりに本気で寄り添おうとはしていたんだと思う。ただ、くだらない話には耳も貸さずに仕事のことばかり、妊娠すれば看護師兼家政婦を雇うようなシステマチック一家にはどう頑張っても理解ができなかったんだろう。 自分達は完璧であると信じて疑わない一家は、不完全なものは他の何かで補完して問題を解決してきた。ありのままで完璧だと知っているから、良くも悪くも嘘をつかない。 自分自身が欠陥品だと潜在的に感じていたハンターは、外面や体裁を取り繕うことでしか自分を守ることができなかった。「幸せよ」「継父は優しかった」「もう平気」と、自分に言い聞かせるように笑って言うたび泣きそうな顔をする。 何も持たない自分でも存在する価値があると知ってからが本当のスタートだよね。 ヘイリー・ベネットさん、絶妙な哀しさと色気がある素敵な女優さんだなあ。