レビュー
幼稚園の教師ルーカス(マッツ・ミケルセン)は、ある日ささいなことで親友の娘クララをたしなめるが、それを快く思わなかったクララの言葉から、性的犯罪の濡れ衣を着せられる。。。 これはとてもよくできた作品で、観る側もいろいろなことを考えさせられるし、次の展開をいろいろと想像させる脚本も秀逸。 疑惑が発生した時に「何を信じるか」というのはある種、人生のテーマでもありますが、本作はそこのバランスの突き方が巧みで、当事者の立場に立った時に、自分ならどうするかの答えが非常に見つかりにくいし、嘘がまかり通ってしまう不運の重ね方も上手い。 そして被害者ルーカスを演じたマッツ・ミケルセンはさすがの演技。 少女の嘘に翻弄されながらも、他人を責めない不器用で誠実な役どころを表情と目で見事に表現してました。 また嘘をついた少女クララ、その父親でルーカスの昔からの親友テオ、ルーカスを信じ続ける愛息マルクス他、「北欧の至宝」にふさわしい共演者たちの演技、キャラを引き立たせる演出も素晴らしかったです。
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