
たっちゃん-半変人のお調子者-

トラップ
平均 3.3
2025年05月30日に見ました。
娘と共にライブにやってきた男。 やけに会場の警備が厳重なのを不審に思い、スタッフに事情を聞くと、実はそのライブに大量殺人鬼が来る事が判明した為、絶対に逃がさないように警備が厳重になっていると知らされる。 実は彼こそがその捕まえようとされている殺人鬼であった。彼は張り巡らされた警備をかいくぐり、脱出を試みるのだが… M・ナイト・シャマラン最新作。 「驚愕の真相」や「どんでん返し」が求められがちな彼の作品だけど、今回は最後の大きなどんでん返しよりもたった今目の前にある危機的状況を乗り越えられるかという緊張感が途切れない構成を大切にしてる作品で、終盤に急に実は…みたいな話が挟み込まれないから、最後の最後まで話が失速する事なく、どうなんの!?どうなんの!?と緊張感が持続する、極上のサスペンス映画に仕上がっている。 主人公が明らかに倫理的にアウトな人物なのに、思わず「このままじゃ捕まっちゃう!」とか「これじゃ犯行がバレちゃう!」とか、主人公側に感情移入して観てしまうあたりは、『サイコ』の沼に通じる、ものすごくヒッチコック的な演出だなと感じる。 でもその閉じ込められ状況は中盤くらいで終わって、主人公は外に出てしまう。 えっこのタイミングで出ちゃったら張り詰めてた緊張の糸が切れるんじゃ…と思ってたら、ここから視点が180°変わって、自由となったサイコ主人公に追い詰められる"とある人物"に視点が移る。 追い詰められる人物に沿って、視点を切り替える事で緊張感を持続させる脚本、非常に巧い。 しかもその人物、追い詰められるだけかと思いきや、何度も反撃を試みてくるから非常にスリリング。 面白そうではあるけど、はっきり言って出オチになってもおかしくない設定をここまで面白くできるとは、やはりシャマランは天才だ。 YouTubeにて本作について語っております。 是非聴きに来てください。 https://www.youtube.com/live/ik1KipdpWQ4?si=JINNMS-PUSybSNf9 映画評価基準 この映画が好きか 9 没入感 10 脚本 8 演出 10 映像 9 キャスト 10 音楽 8 余韻 9 おすすめ度 9 記憶に残る映画だったか 9 計91点