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パーソナル・ショッパー
平均 3.0
原題も「Personal Shopper」。 作中では「買い物係」と訳されていた。 多忙なセレブの代わりに服やアクセサリーなどを用意する人の事。 だからファッション関係の映画だと思ったらまったく違ったのは驚きかな。 「夏時間の庭」とか「アクトレス…」、「冬時間のパリ」などの印象が強いオリビエ・アサイアス監督の手掛けるフランス映画。 あの女優クリステン・スチュワートが監督から再度 抜擢された意味が伝わってきた、そんな作品でした。 双子の兄ルイスを亡くしたモウリーン(クリステン・スチュワート)。 どちらかが亡くなったら何かサインを送る…そんな約束をしていた。 兄が住んでいた古い屋敷で何かを感じたモウリーン。 兄妹はともに霊媒師という設定だが、そんなに簡単に霊媒師を名乗れるんだろうか。 日常は「パーソナル・ショッパー」としてセレブモデルのキーラの用命をこなしているモウリーン。 高級ブランドショップに出入りして服やジュエリーを選び、スクーターで運ぶ姿が良い。 いつも不機嫌そうでニコリともしないクリステン・スチュワートは適役だったのでは。 黒のラコステとか飾り気のない私服も似合っていた。 さて、途中に霊媒師になった画家ヒルマ・アフ・クリントの話やヴィクトル・ユーゴーの降誕術の話は面白かった。 兄ルイスの精霊を探し、キルマの殺害にも振り回される。 なぞの人物からのメッセージに「あなたは誰?」と問い詰める彼女が最後は自分は誰?と思い詰めるようなモウリーン。 兄の元カノ、ララ宅の中庭で後ろに見えたルイスの姿、精霊?にはドキッとした。 始終、伏し目がちに視線を合わせないモウリーンが最後に「全部気のせい?」と問うと、「バンッ!」と肯定の音がし、初めて正面を見るラスト。 なかなか面白いラストシーンだった。 想像していたのとはまったく違う作品だが、クリステン・スチュワートのためにアサイアス監督が手掛けた作品。 ずっと印象に残る余韻もありました。