
ジュネ
7 years ago

移動都市/モータル・エンジン
平均 3.0
2019年43本目はファンタジー映画の帝王『指輪物語』のピーター・ジャクソンが製作に加わった『モータルエンジン』。しかしあくまで監督は別人で、しかもこれがデビュー作というのが注意すべきポイントです。 映画が始まってまもなく「都市が都市を飲み込んで肥大化する」ビジュアルを迫力満点の映像で楽しむことができ、嫌が応にも期待は高まります。おまけに世界が60分で壊滅する「60分戦争」、機械仕掛けの人造人間「ストーカー」など、少年ジャンプの新連載でも読まされているかのような心躍る設定の連続には胸のワクワクが止まりません。 ところがあまりに中身を詰め込みすぎたのか、話は全く思うようにまとまらずバラバラとほどけていくだけですし、キャラクターも現れては掘り下げもそこそこに浪費されていく始末で非常に散漫です。 そもそも映画を見終わったあとも「資源が足らない」と言ってる癖に何故協力もせず都市同士でエネルギーを消耗して戦ってるのか理由がわかりませんし、イギリス人が闘いに勝つのを見てバカみたいに喜んでる理由も階級制度になってる意味も全く飲み込めません。根本的な世界観自体の説明が不足していて、原作を読んでいないと楽しめない「おいてけぼり」感の強い一作です。