レビュー
akubi

akubi

7 years ago

3.0


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影の軍隊

映画 ・ 1969

平均 3.7

時計の針の刻む緊張感。まるで深く打つ鼓動のように。 緊迫した中でのあたたかい人情。 空に危険な花火が上がる中、陽気に踊るひとびと。 煩すぎない丁寧な描写がじわりじわりと精神を刺激して、この世界にすうっと引き込まれてわたしはどこへゆくのでしょう。 マチルダの愛と強さに涙が溢れ、ぬるま湯に浸かりっぱなしのわたしには、善と悪の区別なんて付けられなくて。 無駄に消えてゆく命が悔しくて、馬鹿らしくて。 それはとても小さくて、ふぅっと息を吹きかければすぐに消えてしまいそうな蝋燭の炎のようだけれど、彼らが闘ったしるしが、ここにはある。 走りきるまであと少しだった哀しみの、行き場をぽっかりとなくしてしまった。