レビュー
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3 years ago

4.0


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サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ

映画 ・ 2019

平均 3.8

これすげえ映画。 主人公ルーベンはドラム担当のバンドマン。 突然難聴になり、音のない世界へ。 本作は聞こえない、聞こえづらい、インプラント(補聴器的な?)で聞こえづらいをそれぞれ体現していて、音のない世界を演出している。 最も怖いのが耳は心とコミュニケーションが閉ざされる部位ということ。 健常者は耳より目が大事で、目は生活上必須の情報と思うが、耳は人との関わりを絶たれる。 ルーベンがろうあ教会で生活する初日、素早く手話をする人々と会話ができず、とにかく孤独感を覚える。異国でネイティブに放り込まれた感覚を思い起こさせる。 ドラマーという設定も活きていて、音ではなく振動で子供とコミュニケーションするシーンも良かった。 結局彼は手術までしてインプラントをつけたのに、煩わしい機械音というか、フェイクの音には耐えられなかったのだろう。静寂のほうがマシだこの野郎、というラストは納得させられてしまう悲しさがある。