サウンド・オブ・メタル 聞こえるということ
Sound of Metal
2019 · ドラマ/音楽 · アメリカ
130分
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メタルドラマーのルーベンは、聴力を失い始める。医師に今後も悪化すると言われ、ミュージシャンとしての自分も人生も終わりだと考える。恋人のルーは元ドラッグ依存症のルーベンをろう者のコミュニティーに参加させ、再びドラッグに走ることを防ぎ、新しい人生に適応できることを願う。ルーベンはろう者のコミュニテーで歓迎され、ありのままの自分を受け入れるが、新しい自分とこれまで歩んできた人生とのどちらかを選ぶのか葛藤する。
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about movie
4.0
これすげえ映画。 主人公ルーベンはドラム担当のバンドマン。 突然難聴になり、音のない世界へ。 本作は聞こえない、聞こえづらい、インプラント(補聴器的な?)で聞こえづらいをそれぞれ体現していて、音のない世界を演出している。 最も怖いのが耳は心とコミュニケーションが閉ざされる部位ということ。 健常者は耳より目が大事で、目は生活上必須の情報と思うが、耳は人との関わりを絶たれる。 ルーベンがろうあ教会で生活する初日、素早く手話をする人々と会話ができず、とにかく孤独感を覚える。異国でネイティブに放り込まれた感覚を思い起こさせる。 ドラマーという設定も活きていて、音ではなく振動で子供とコミュニケーションするシーンも良かった。 結局彼は手術までしてインプラントをつけたのに、煩わしい機械音というか、フェイクの音には耐えられなかったのだろう。静寂のほうがマシだこの野郎、というラストは納得させられてしまう悲しさがある。
montine🐈
3.5
なんだか救われない映画だった 自分ならどの道を選ぶだろう?!
toa
4.0
人生は何があるかわからないって、よく聞くけど、本当に起きたら。どうしたらいい? いろんな事を考える作品だった。 何が当たり前で何が大切かは人によって違うけれど。 突然の変化に戸惑って、むやみに焦ったりして、八つ当たりみたいに必要のないことを言ったりして、折り合いの付け方を模索して迷走するのは、自分にも覚えがある。 いろんな感情がストレートに伝わってきた。 正解がないから、ルーベンと同じように惑いながらも生きてる人達を、ただただ応援したい。
ツァラトゥストラハカク語リキ
4.0
「静寂さを楽しむ」 * * 突然耳が聞こえなくなったバンドマンの心の葛藤。 * * 尋ねた聾唖施設の館長は、耳を治すことよりも心を治すこと、聞こえないことを包括して生きていくことをすすめるが、、。 * * 確かに世間は雑音でまみれているなぁと気づかされる作品。
cocoa
4.0
こちらもAmazonオリジナル作品でとても秀逸な映画でした。 メタルバンドのドラマーであるルーベン(リズ・アーメッド)は恋人でボーカルのルーと共にツアー活動をしている。 ある日突然ルーベンの聴覚が異常になり戸惑う彼は病院にかかる。 結果は聴力を失いつつある現状と、予後も悪く内耳インプラントを埋め込む手術しかない、とのこと。 とても高価な手術費や今後の不安に悩む…そんなお話。 そもそもヘロイン中毒だったルーベンは4年前から薬を断ち、ルーと一緒に大型トレーラーで生活していた。 音楽とルーを愛していたルーベンの突然の失聴と言うアクシデント。 それに対処する苦しみが、映画の巧みな音響でとてもリアルに訴えかけて来ます。 ルーベンが「聾唖…ろうあ」の支援施設に入ってからのシーンも彼の苦しみが伝わります。 支援施設の責任者のジョー(ポール・レイシー)の存在感がとても良かった。 入所する人間の車のキーや携帯を預かり、あくまでも施設の人間として役割を与える。 そして子どもから大人まで暮らす施設での穏やかな暮らしぶりには驚くほどでした。 手話ができないルーベンがいつの間にか習得したり、滑り台の表面に寝転びルーベンの叩くリズムを楽しそうに身体で感じる「ろう」の子どもの表情も良い。 でも慣れてきたルーベンは医療機関に連絡をして内耳インプラントの手術を受けるのです。 手術後、あんなに期待していた聴力は予想していたものとは大違い。 映画全般で「音」をうまく表現しているので観ていてとてもリアルな戸惑いになりました。 プツプツと切れる音、反響する不快な音、雑音と会話が混じり合う音、etc…。 最後に耐えられず器具を外して無音になるルーベンの表情はたまらないけど理解できる。 施設長の「聾唖は不便な障碍ではない。理念だ。」と言う言葉が印象的でした。 眼力の強いリズ・アーメッドの表情や演技も素晴らしく、久しぶりに心に響く作品でした。
my life
4.5
「サウンド・オブ・メタル」を初鑑賞してみた。耳の聴こえなくなったドラマーの話だと言うコトは何となく知っている。まぁ、それだけ知っていれば十分な内容やけど。 ドラマーとして耳が聴こえなくなった哀しみよりも、この状況を受け入れるコトを重要としている内容だと思える。この映画を観ていると当たり前の様に耳が聴こえている自分の現状が幸せだと痛感する。 聴覚障害を持つ人々の支援コミュニティにルーの勧めで訪れるルーベン。自暴自棄になる気持ちは、きっと誰しも起こり得るコトであるとは思うが受け入れるしか道はない。葛藤を繰り返し、コミュニティで学び徐々に前に向かっていく過程はかなり見応えあり。 唯一の希望は…インプラント手術。 タイトルにある「サウンド・オブ・メタル」とはそう言うコトなのか。直訳すると金属の音。この音の再限度が半端ではなくて、思いのほか、かなりのストレスとなる世界のように思える。 個人的には、コミュニティを出たアトの方が更に、もうワンテンポ引きずり込まれたかな。だが、ルーの父親と普通に会話をしていたトキは単純に凄い事やと思ってしまったが…コトはそう単純ではない。 今度はメタルの環境を受け入れられるのか…ある種の選択を告げられているかのよう。無音の世界か、金属の世界か…残された選択は余りにも厳しい。 コミュニティの人達のコトを考えてみた。聴覚に障害を持ってはいるが、みんな明るくて前向きな姿勢を感じられる。受け入れるには、きっと時間を要しているとは思うが何があっても前を向いていれば良いコトがあると信じたい。
N.Y
4.5
世界には驚くほどいろんな音が溢れている。 聞こえるということを当たり前に思っていたが、 それを覆された。 ルーベンの表情は一つ一つが印象的。 聞こえるということ、聞こえないということ。 ラストが忘れられない。
YOU
4.5
ダリウス・マーダーが監督・脚本を務めた、2019年公開のヒューマン・ドラマ。 デレク・シアンフランス監督の『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』に共同脚本として参加したダリウス・マーダーの初監督作となる本作では、ハードコアバンドのドラマーとして活動する中で突如難聴を患ってしまった主人公ルーベンの苦悩と葛藤が描かれます。本作は元々、原案・製作総指揮として名を連ねているデレク・シアンフランスが制作しかけていたもので、資金面の問題で断念されたシアンフランスの企画を、彼の盟友であり共に仕事をした経験もあるマーダーが惚れ込みアイデアを膨らませて完成させた作品だそう。言われてみれば、男女の実在感溢れるリアルな演出や、まるで”あの結末”を悟っていたかのように各々の人生の歩みを浮き彫りとする作りはシアンフランス作品とも共通していると思いました。ですがもちろん本作は独自の語り口や演出も全編に配されており、これはこれでまた違った傑作として仕上がっています。まず何より印象的なのは、「難聴患者が抱く不安や恐れ」「自分が社会から遮断されたような孤立感・疎外感」を観客に擬似体験させるような”音の演出”です。どの映画記事やレビューでも「イヤホン・ヘッドフォンでの鑑賞」が推奨されていたので自分もそれに倣って鑑賞しましたが、本作では聴覚が失われていく感覚や自分の声とそれ以外の音との差、補聴器を通して聴こえる音など”聴こえ方の表現”が全編通して拘り抜かれている為、確かに作品への没入度や難聴に対する理解は普通に観るよりも何倍も深まると思います。充実した日々を送っていたつもりが「突如として人生の瀬戸際に立たされてしまう」、これはいつ、どこで、誰にでも起こりうる事ですし、主人公ルーベンが直面する岐路は実際にコロナ禍で生活が激変した人々の心境とも重ねられると思います。空間や周囲の音などが冒頭と非常に対を為す本作のラストシーンは、”人生の再スタート”に対する全肯定とそこに秘められた大きな可能性を感じさせる、非常にポジティブで勇気を貰えるような締め括りでした。 『ブルーバレンタイン』とは真逆で、2人は全く悪くない上に今でも互いを尊重し合っているからこそ、あのラストがより一層切ないです。『ブルーに生まれついて』然り、『ボヘミアン・ラプソディ』然り、想い合っているにも関わらず”ある決定的な要因”によって関係を絶たざるを得なくなり、”そっと別れを告げる”シーン、毎回胸を締め付けられますが自分はああいうシーンが大好物です。「そっとお別れ部門」にまた新たな傑作が生まれたように思います。更に本作は前述したような清々しいラストシーンも用意されており、非常に上品な後味を残します。これはかなり自分好みの一作でした!また観直しては泣かされようかと思います。ヘッドフォン推奨! 大学に泊まり込みでスタジオ練習してた時は耳がぶっ壊れそうだった。何時間も立ちっぱなしで足も肩も痛いし、あんなのずっと続けてたら寿命縮むわ。
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