レビュー
巨匠ギレルモ・デル・トロの長編デビュー作品。 古物商を営む主人公ヘススは不覚にも永遠の命をもたらす機械「クロノス」を起動させてしまう。初めは不気味に思いながらも次第にクロノスの虜になってしまうヘスス。その一方で 、不死を得ようと長年クロノスを探していた大富豪グァルディアは、甥のアンヘルにクロノスを奪い取らせようとするのだが…。 独特のキャラクターデザインや特殊メイクで知られるギレルモ・デル・トロだが、本作では少し控えめ。ストーリー面においても盛り上がりに欠けており、全体的に地味。ただ、少女をキーパーソンとするあたりは『パンズ・ラビリンス』っぽく、怪物の造形などは『ヘルボーイ』や『シェイプ・オブ・ウォーター』っぽくもあり、その他歯車や虫といった彼の後の作品にも見られるオブジェクトも登場するので、名監督の原点を知るという点で一見の価値はあると思います。
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