レビュー
Schindler's Memo

Schindler's Memo

1 year ago

4.0


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ザ・クリミナル 合衆国の陰謀

映画 ・ 2008

平均 3.1

本邦未公開映画。それどころか本国のアメリカでもほとんどお蔵入りだったそうだ。理由は配給前に製作会社が倒産したからであるらしい。 何ともまぁ勿体無い映画だと思った。 出来はかなり良い。骨太の社会派映画であって、スクープの情報源を頑なに明かさない記者と、合衆国の国益を守るFBIとの闘いになり、記者が1年もの間勾留されるのを描いている。 スクープの内容や詳細はこの映画にとってはさして重要ではない。同じ事件を基に描いたのには「フェア・ゲーム」があり、そっちの方が遥かに事実に近く詳細である。本作は単にヒントをもらったということであろう。 要は、大統領暗殺未遂というテロを行ったのがベネズエラだとアメリカ政府が認定し、報復するが、実際は関与はなかったと報告したCIAの極秘エージェントがヴェラ・ファーミガで、それをすっぱ抜いたのが我らがベッキンセイル様である。 そしてその情報源(つまり、ファーミガの身分とその報告内容を漏らした人物)は合衆国にとって公益を脅かした重要犯罪者であるので、それを明かせと迫るのがマット・ディロンで、ベッキンセイル様は勾留され、夫には離婚され、子供の親権をも奪われるのだが・・・という展開。 メインに描かれるのは拘留生活と法廷問答という地味目の絵面で、アクション性は全くないが、緊張感は連続し、飽きもこない。 妙齢美女の顔クローズアップ演技が美しく、熱が入っており、ワキを固める役者も安定感のある良いところを持ってきていて、非常に見応えがあった。 ラストで明かされる件の「情報源」も、あらゆる意味で納得の人間。まあそれは明かされないよなと思った。 こんなのがお蔵入りしていたとは、やはりハリウッドは引き出しが深いなと思った次第。