レビュー
「GONIN」はシリーズものではないと思う。「GONIN2」は、男だらけでやった前作のコンセプトを女だらけにしてみましたというものであろう。 本作は、「GONIN」の20年後という「正統な」続編であるので、しょうがないのだろうが、まずは説明が長い。これには少し忍耐がいるので、まあDVDで「GONIN」を観てから観るのが最も良い選択だと思う。 「サーガ」というからには年代記的な意味を持つのかと思いきや、つまりは「繰り返し」なのだと認識させられる。それよりも根津甚八の出演、それこそがサーガなのであろう。 さて、前作も本作も共通のキーマン、すなわち「ヒットマン」の存在がいい。前作のビートたけしと、本作の竹中直人、そしてそれらの助手の木村一八、福島リラ、しびれるコンビ。是非、このノリで、竹中、福島によるスピンオフをお願いしたい。 また、「雨」がまた良い。冒頭からラスト(スプリンクラー)まで、「雨」の連続。このこだわりにもしびれる。 決して現代的な、いわゆるスタイリッシュなバイオレンスではないが、このバタバタ感は妙に懐かしい感じがした。
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