レビュー
uboshito

uboshito

6 months ago

3.0


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モンキーマン

映画 ・ 2024

平均 3.1

2025年09月07日に見ました。

手持ちカメラとかズームというのは、真の実力を伴っていない場合には「多用」するべきではないと思っている。本作はその点、明らかに不要かつ意味不明な手持ちカメラやズームが「多用」されており、いかにジョン・ウィックの制作チームが関わっていようと、ジョーダン・ピールが制作に関わっていようと、ダメなものはダメなのである。 最悪だったのは、主人公の最初の攻撃から、それが失敗して、怪しげなクラブから「逃げる」部分でも、カメラが全部手持ちなところ…YouTube動画を昨日やろうと思い立ち、今日からなんの練習もせずにカメラを回し始めたばかりのおじさんが撮影したような右や左や上や下をぐるぐる振り回すブレブレの映像は、ひたすらに「酔い」を誘う。マジでちょっと「オエっ」となった。編集も、やや情緒不安定ぎみというかパラノイアぎみな人がやってるっぽく、特に前半部分については、撮影、編集ともに、映画学校の学生がイキってやりましたみたいな代物で、これが世界中で公開されたのかと思うと、なんだか暗澹たる気持ちになる。 物語も一切の説明がないのは別に構わないのだけど、本当に一切の説明がないので、途中で主人公が銃を手に入れるのもなんでなのかなと。これは映画が40分くらい進まないとわからない。本当の意味でなぜ復讐したいのかの真相は、1時間以上経過しないとわからない。ハリウッド的なテンポがすべてではないにせよ、もう少し観客のことも考えて映画を構成してもらいたいもの。なので、これで121分は地獄。いきなり復讐相手への襲撃から始まり、失敗、トランス寺院で修行(大昔のジャッキー映画のような)から、ラスボス対決までで、90分でいけたのではないかと思う。 そうそう、そういう意味では、トランス寺院のくだりまで見ると、一応はJ・ピール的要素は垣間見えたと言えなくもない。そもそもお母さんが殺されたのも主人公の立ち位置も「虐げられる側の(カーストでは下位の)人」だからなので、差別エンタメの旗手がセクマイの方にも行ったというよりかは、トランスジェンダー僧侶も含めて、「虐げられる側の闘い」を描くという根底ではブレていなくて、その点はまあ良かった。なので…映画的な出来と、テーマ性というか設定の妙?で按分して…星は……3つ? 【視聴:WOWOW】