レビュー
wishgiver

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4 years ago

4.0


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弁護人

映画 ・ 2013

平均 3.8

2021年08月31日に見ました。

これは自分にとってのソン・ガンホBEST! 光州事件の後、学生運動の取り締まりを強化した全斗煥の独裁政府は1981年、釜山読書連合会の学生メンバーを不当逮捕する。 この釜林事件で無料で学生の弁護人を務めた盧武鉉をモデルにした作品。 ---------------------------------------------- ソン・ウソクは税務弁護士だったが、懇意にしていた食堂の息子が逮捕されたことから弁護人を務める。 有罪ありきの出来レースの裁判で、自白は公安の拷問によるものだとして全面的に戦うウソクを演じたソン・ガンホの渾身の演技が胸熱で素晴らしいし、脚本も見事。 公安警部役はいつもこういう役のクァク・ドウォンで完全にハマり役でした。 ---------------------------------------------- この件を契機に盧武鉉は市民運動に転じ、後に金大中の後を受け大統領に就任。 支持率も高く、韓国民主化の救世主になるかと期待されましたが、保守派の抵抗や少数与党で議会を掌握できず、改革できないままに任期を終えます。 金大中〜盧武鉉の左派革新政府の10年を見切った国民は右派保守の李明博を選びますが、退任後も農村改革に身を投じた盧武鉉元大統領の人気が急騰し、それに危機感を抱いた李明博は元大統領の政治資金疑惑を追求。 弁護士出身の盧武鉉はその辺りは慎重でしたが、執拗な調査で妻が任期中に資金提供を受けていたことが判明し、厳しい調査を受けることになります。 任期中に悪名高い検察の改革に手を付けていたことも災いし、検察の厳しい取り調べで疲弊した盧武鉉はついに投身自殺で非業の死を遂げ、李明博政権もまた非難を浴びることになります。 その後誕生した朴槿恵政権中に製作・公開された本作はソン・ガンホ共々ブラックリスト入りしますが、観客動員1,100万人を超える大ヒットとなりました。 ---------------------------------------------- 内容もさることながら、このような背景下で出演したソン・ガンホと製作陣に敬意を表すると共に喝采を送りたい作品。オススメです!