レビュー
wishgiver

wishgiver

2 years ago

4.0


content

あしたの少女

映画 ・ 2022

平均 3.6

2024年06月03日に見ました。

圧巻のぺ・ドゥナ。 彼女の無表情の演技は、観る人に同じように考えさせる時間を与える。 主人公ソヒ(キム・テウン)がいかに自殺するような少女じゃないかを丁寧すぎるくらいに描く前半、そして理不尽な社会問題に毅然と立ち向かうぺ・ドゥナがいつ正義の鉄槌を振り下ろしてくれるのかを期待させる後半。 全編、間をきっちり取った映像は相変わらず見事で、チョン・ジュリ監督の手腕が光る傑作。 就業率に捉われる学校、利益に捉われる企業、予算に捉われる監督省庁、そしてそれに翻弄される学生。 本来学生のために存在するそれぞれの組織が、いつしか組織の存続が目的になり、学生を利用する組織になってしまうお決まりの構図を非常に上手く描いているし、それ故に救いのない展開で進むのだけど、それでもぺ・ドゥナの「いつ、どこで」を期待させる演出が実に素晴らしかった。