
cocoa

かくしごと
平均 3.3
原作小説のタイトルは「嘘」。 絵本作家の千紗子(杏)は父親の幸蔵(奥田瑛二)が認知症と知らされ7年ぶりに田舎に帰ってくる。 父との関係が悪い千紗子は要介護認定を受け、施設に入れたらすぐに帰るつもりだった。 ある日、親友の久江(佐津川愛美)の車に同乗中、少年をはねてしまう。 慌てた二人は少年を千紗子の家に運び、千紗子の子どもとして匿う…そんなストーリーです。 まぁ何と言うか、小さな町のシングルマザーの公務員が堂々と飲酒運転、この時点で思い切りひいてしまう。 私、公務員だからと保身に走る言葉や態度がいつもオーバーアクションの佐津川愛美が演じると嫌悪感しかない。 久江と共謀して(あえて共謀と言いたい)、少年の洋一を自分の息子としながら暮らす千紗子もどうなの? 千紗子が洋一の家に行きNPOの支援団体を名乗り調べるのも堂々とし過ぎている。 結局、虐待家庭と知り、千紗子は自分で育てると久江に言う。 「戸籍のない子っているじゃない」 「記憶も戻るとは限らない」 そんな勝手な考えに突き進む千紗子だった。 何となく予想通りに洋一が加わったことで千紗子と父の関係も変わっていく。 認知症は進んでしまうが、3人で過ごしていく。 そこに訪れたのが洋一の父親(安藤政信)。 (クズをやらせたら岡田将生と安藤政信は二人横綱だと思う) 千紗子の父に教えられた短刀「マキリ」を使って洋一が自分の父を刺す。 そして千紗子も思わず加担して刺す…。 とうとう悲劇になってしまうが、泣き崩れる洋一の姿が痛々しい。 刑務所に面会に来た久江が言うのは… 「チサ、嘘ついてない? あの子が刺して男が死んだ。 その後チサがもう一度刺した。 これからあの子は自分のしたことから目を背けて生きることになるんだよ。」と。 いったいどの口がそんなまっとうな事を言うのか、また冷める。 裁判で洋一が証言台に立つ。 「僕が殺しました。 僕は記憶をなくしていたと嘘をついていました。 本当はずっとわかっていました。」 そして… 「でもぼくのお母さんはあの人です。」と千紗子を見つめる洋一。 この言葉を言わせるためだったんだな~と製作の狙いが見えてくる。 杏ちゃんの演技は『私たちの声』でも感じたが特別うまいとは思わなかった。 本当の息子「純」を海で亡くしても、平気で川に釣りに行くし、今度は海に行こうと言い、水にトラウマがない。 シナリオも今一つ。 洋一を演じた中須翔馬くんは純朴そうで可愛かった。 そして北川景子似に驚いた。