
ハルモ
9 years ago

十二人の怒れる男
平均 4.0
名作だと知り、ずっと観たいと思ってはいたが、白黒映画はなんだか敷居が高く感じてしまい手を出しあぐねていた。しかし、視聴し出すやいなやすぐに世界観に引き込まれた。以前観た、黒澤監督の生きるのように。 まずこの映画の素晴らしい点は、実際に被告が犯人かどうかを断定することがテーマではないということ。 それは彼らを見ていればすぐにわかる。 重要なのは人の命が懸かっている以 上、自分の決断に責任を持つこと、つまりは論理的に筋の通った思考・発言・判断をしなければならないこと。一人がそういった強い意思を持っていたことで、戦況は綺麗にひっくり返った。 誰も被告の無罪を確信しているわけではない。勿論最初の一人も。だけど有罪にするには理屈が通らない。そんな状態で一人の人間を死なせてよいものか? 個々の指摘が話し合いの場においてとても重要な意味を持ち、被告が無罪である可能性が生まれていくのが見所。 すばらしき民主主義。人間は常に考える芦でならなくてはならない。