レビュー
ロアー

ロアー

6 years ago

3.5


content

ゴールデンボーイ

映画 ・ 1998

平均 3.0

2020年03月07日に見ました。

何だか突然パワーバランスもの観たくなって観ました。  優等生(ブラッド・レンフロ)が、近所に住んでるおじいちゃん(イアン・マッケラン)が、実は隠れ住んでるナチの戦犯だと気づき、バラすぞと脅して昔の拷問話を聞き出したり、軍服着せて歩かせたりと、ちょっお前っ、高校生風情がサー・マッケランに何させてんの!?な映画です。  原作はスティーヴン・キング「恐怖の四季」の転落の夏「ゴールデン・ボーイ」。 春は希望の泉 「ショーシャンクの空に」、 秋の目覚め 「スタンドバイミー」という名作映画の強豪チームの中、唯一残ってた冬の物語「マンハッタン奇譚クラブ」に、2012年映画化の話上がってたようなんだけど、2020年、なんら音沙汰ない気がするんですが・・・  さて、他の名作2作に比べてあまりこの映画の名前上がってこないことからもお察しな通り、映画の評判悪めなようなんですが、私は結構好きでした。何だかんだブライアン・シンガー監督の作品好きだし。  少年と老人の関係は、共依存というより共鳴って表現の方が近いかな? 2人の中で眠っていた残虐性が、お互いの共鳴によってどんどん表に出てくる過程とかも面白かったし、軍服シーンのイアン・マッケランの狂気も最高でした。 やっぱりめちゃくちゃ軍服似合うし、どんどん早くなる歩調に不安を煽られる感じがすごかった。ブラッド・レンフロの目のヤバさや冷たさも良かった。  2人のパワーバランスが逆転する様とか、お互いがお互いの人生を左右してしまう弱みを握ってて、いつの間にか運命共同体のような後戻りのできない関係になってしまう様とか、戦争映画じゃないにも関わらず、支配、恐怖、残虐性、狂気といったナチス的要素・・・というか、人間が心の底に隠し持ってる黒い部分を抉り出すように描いてるところとかもお見事だと思うんだけど何がダメなのかな?   でも、ラストが原作と違うらしいので、原作読めば意見変わるかもしれません。 確か、本持ってるのに積読して10年以上経ってる筈。映画は観たし、もういいよね?ってことで原作のネタバレ読んだら、確かに原作のラストの方が良さそうなので、原作から映画って順番で観てたらちょっとがっかりしたかもしれません。 少年の狂気が発露しちゃうか秘められちゃうか。 でも、この辺どっちがより恐ろしいかは好み次第な気がするし、何だかんだで私はどっちとも好きそうです。