レビュー
アリちゃんパパ

アリちゃんパパ

5 years ago

3.5


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散り椿

映画 ・ 2018

平均 3.2

脱藩した剣豪が旧友の窮地を救うため藩に戻り、奸賊と死闘を繰り広げる時代劇の秀作です。 冒頭の雪中の殺陣から始まり、美しく苛烈な映像の数々に魅了されます。木村大作監督は、人間ドラマの演出に弱点があり、本作も中盤は少々退屈ですが、終盤の大殺陣シーンの迫力は近来にない出色の完成度です。 岡田准一の殺陣は、異様に低い構えからこれまでに見たことのない高速な太刀裁きを披露しており、実に見事です。但し、彼の殺陣は剣道というよりは刀を使ったパンクラスというべきものであり、時代劇のオールドファンとしては正統派の殺陣をやって欲しかったですね。 演技者として最も感心したのは、妻役を演じた麻生久美子です。死の床にありながら、夫を愛し抜く妻を情念の演技で魅せてくれた彼女は、賞賛に値します。