レビュー
これはもう控えめに言って駄作です。とにかく広瀬すずちゃんが可愛い。それしか見所がなく、三池崇史監督はこれっきり小説や漫画が原作の映画化は引き受けない方がいいと思います。 本作でもっとも惨めなのは主人公を演じた櫻井翔で、彼の存在意義が全くもって感じられません。偶然とんでもない犯罪に巻き込まれただけの人間で卓越した推理力があるわけでもなく、ヒロインに付き添う理由もなく、この点が上手く演出できていない時点で相当ひどいです。 それどころか真相が明らかになる度に過去に起こった事実との矛盾点が次々と明るみに出てくる始末で、観客がモヤモヤさせられる一方、スクリーンの中の登場人物は勝手に事件を解決してスッキリした表情を見せるわけですから、たまったものではありません。 加えて一つ一つのシーンが意味もないのに演者の顔をジーっと映すわ、何度も何度も同じ場面を使い回すわ、クドクド長ったらしくてイライラしてきます。驚くことに本作は漫画で言うところの最終決戦に突入した時点で後50分あります。ここから驚異の無意味な長回し&オーバーリアクションによる演出でかなり苦痛な時間が延々と続きますので、見に行く方はそれなりの覚悟を持つことが必要です。
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