レビュー
my life

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8 months ago

4.0


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ケンとカズ

映画 ・ 2016

平均 3.1

「辰巳」を観たトキに気になってしまった小路紘史監督。バイオレスな香りを放つ作品を求めて「ケンとカズ」を初鑑賞してみた。ちなみに、予備知識は当然ながらゼロである。 メインにいるケンは誰なんやろ。えっと、カトウシンスケと言うヒト。沢山の映画に出ているバイプレーヤーみたい。だけど、今まで全く意識したコトは無いや。 「辰巳」の遠藤雄弥もそうだった。この二人に共通して言えるのは、私がさほど認知していないコト。だが、その個性には少なからずグッと引き寄せられたのだ。 カズには毎熊克哉。こちらも、意外性のある役で非常に驚かされる。それは、私のイメージの問題でもあるのだが、こんな風に荒々しい演技が出来るとは驚きである。 ケンとカズの後輩には藤原季節。高野春樹と言うヒトは全くのノーマークやったけど、その存在感がヤバい。ニコニコと笑顔を見せるが、キレたら怖いオーラに包まれたヤクザの組長だ。こういう表向きは穏やかなヒトはリアルでもおるけど、余り近付きたくない。 では何故に、この物語にヤクザが介入するのか。それは、ケンとカズの二人は自動車修理工場で働きながら、覚醒剤の売人をしている経緯があるから。とにかく、ソコでもがき…あがいている様を描いてる。 幸せを掴み裏家業から足を洗いたいケン。母親とのトラウマを克服したいカズ。そんな二人の想いが交錯する。時に衝突もするが昔からのツレと言う関係が後々に効いてくるテイスト。 「辰巳」ほどのバイオレス具合では無いが、こちらもとりわけ面白かった。ヤクザ絡みではあるが、そこまでスケールが大きいバイオレスってなワケでは無く売人レベルでの葛藤を描いた様子が良かったかな。 特に終盤の展開は見応えあり。二人の願いは届くのか。哀しいぐらいの感情を盛り込み刹那の瞬間。この二人にしか表せない表現力みたいな後引くものを感じられたのだ。