
uboshito
Officer Black Belt (英題)
平均 3.5
「武道実務官」 面白かった〜。CGに頼らなくても面白い映画は作れる。話の内容はよくあるものでも、本作の魅力は、何よりも主人公の人物造形が秀逸で、映画の導入から心を鷲掴みにされ、彼をずっと追いかけているうちに映画の内部に入っていくような、そんな深い役割を果たしていた(ただ、主人公はあくまでも警察官ではなく一般市民なのよね…そんな採用はあり得るの? 映画だからこそ?)。 彼がなぜ武道実務官になったのか、そして怪我を負いながらも戦線に復帰したのか、という人物の行動原理がごく自然に、違和感も青臭さもなく描かれていた。共助と自助というのは可分ではなく、溶け合っているものなのだと示してくれる映画。自己犠牲が素晴らしいわけじゃない。でも、人に幸せを感じさせる仕事ってあるよね、という部分がすばらしく、主演のキム・ウビンが、がんを克服してカムバックしてきたことと、本作で描かれる「熱い想い」には重なるものもあり、ひたすら胸が熱くなる映画だった。 Netflix映画は総じて中身のないものが多く、ハリウッドだと俳優さんの小遣い稼ぎ的な側面があるけど(実際には小遣いどころの額ではないらしいけど)、本作はNetflix映画であることを忘れるほど、アクション映画として王道ながらも、上位クラスのレベルの高い韓国映画の部類に入っていた。純粋にこの続きをまだまだ見たい!と思わせてくれた。 ちなみに、日本では、いまだ性犯罪者にGPSは付けられていない。これはつまり、主に政治家などの、法律を決める側の人間たち自身が「性犯罪予備群」であると示してもいるからなのだと思う。普通に警察官ですら性犯罪を犯すのだからなおさらかもしれないが…。先進国である米、英、仏、韓国などでは、性犯罪者にGPSをつけていて再犯防止に役立っているようだけど、日本の遅れを実感せずにはいられない。 ただ…あれだけの凶悪な犯罪者を相手にするのだから、肉弾では格闘せず、スタンガンでなくても、唐辛子スプレーとかで目潰ししてやれば一発で逮捕できるのになぁ、ってずっと思いながら見ていたのも事実。そういう飛び道具を使うのは、韓国男子のプライドが許さない的なことなのか。はたまた、単純に格闘アクションを見せる映画なのだからそんな野暮なことは言うべきではないのか。 続編は間違いなくできそう。楽しみに待ちたい。 【視聴:Netflix】