レビュー
ジュネ

ジュネ

8 years ago

4.0


content

プールサイド・デイズ

映画 ・ 2013

平均 3.8

内向的な少年がひと夏の間にほんのちょっとの成長を遂げるありがちなジュブナイルではありますが、彼の周囲を取り巻く人間模様が実に豊かで飽きません。 特に、普段はひょうきんな男役が多いスティーブ・カレルが、本当に鼻持ちならない大人をイヤ味ったらしく見事に演じきっています。冒頭でこいつが主人公のダンカン君に対して、「お前10点満点で言ったら3点だな」って最低のことをいう。そんな彼が怠惰でいい加減で、適当な冗談ばかり言ってるどう見ても0点のサム・ロックウェルと出会い、徐々に変わっていく過程がたまらなく切なくて愛おしいのです。 スティーブ・カレルは自分のことを8点、下手したら9点くらいに思ってるのかもしれませんが、私の目から見たらマイナス10点です。やはり人生は人の決めた物差しに合わせていくものではなく、自分で切り開いていかなくてはいけない。その為には殻に閉じこもらず、360度、スナガニのように周りをよく見渡して広い世界へ出ていこう。 シンプルなテーマではあるものの、大人になればなるほどその意味をよく噛み締めたくなります。ダンカンが将来この夏を幾度も思い返すように、夏が来るたび思い出したくなる素晴らしい青春映画です。