
油麻
4 years ago

危険なメソッド
平均 2.9
2022/2/28 いいとこ ・ユングとフロイトの確執に関する伝記モノとしても面白いし、単純にユングという1人の冷淡な心理学者が徐々に壊れていく様を描いた人間崩壊モノとしても観れる。 ・ザビーナ役のキーラナトレイの怪演は半端ないって!発作シーンとかケツぶっ叩かれて興奮してるSMシーンはかなり入り込んじゃう。 上映時間が1時間40分と、割とタイトめな時間であるものの、基本的に会話劇であるためどうしても画が地味め。さらにユング達の会話も心理学の結構難しめな内容なので、「今何のことについて話しているのか…?」となる箇所がいくつかあった。 それから、これは実際に発見されたザビーナの手簡を元に作られた映画なので難癖になるかもしれないが、どうしてもユングがザビーナと関係を持つようになったプロセスが納得いかない。いくら美人とはいえ、ザビーナに言い寄られて、髭もじゃグロスにけしかけられたからといって患者と肉体関係になるのはどうなんだろう。それが史実だったとしてもこれは映画だ。できればユングがザビーナに心惹かれるシーンをさりげなくでも良いから入れてほしかった。あれではユングがただの尻軽オヤジにしか見えない。 ただその中にもいいところもある。 メインキャラ以外にはヴァンサンカッセル演じるグロスもなかなか良かった(ダーレンアレノフスキー監督のブラックスワンのルロイ役だったが、本作では髭もじゃで分からなかった。)。「医者として患者に好かれるには、患者の望むものを与えるべきだ。」とユングをけしかける姿はさながら旧約聖書の蛇や北斗の拳でシンを誘惑するジャギ様のようだ。髭もじゃの異常者だが、妙な色気があるし、説得力がある。 なかなか興味深かった。