レビュー
実話に基づく戦慄の話。胸のざわつきが止まらなかった。 物語の背景は1928年~35年までの世界恐慌に揺れ動いていた時代。おそらく内政や治安事情は相当荒れていたであろう頃に、9歳の男の子が行方不明になった。5ヶ月後、捜索の末母親の元に連れてこられたのは別の子供。にも関わらず、面倒を嫌った警察により母親の訴えは握り潰される。 観終わった後にwikipediaで事件を調べるとほぼ同じ内容(事件の場所が牧場ではなく養鶏場だったぐらい?)で、本当にあったことなのだと思うと恐ろしい。 タイトルのchangelingとは「子供が連れ去られた後に残された替わりの子」というヨーロッパの伝承が元になった言葉らしい。 真っ当なことが通らず、国家権力が国民を守らず機能しないとこうなるという歴史を教えてくれる貴重な一作。 主演のアンジェリーナ・ジョリーの、子供を必死で探す強い母親の演技、表情は素晴らしかったです。
いいね 17コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.