レビュー
てっぺい

てっぺい

1 year ago

4.0


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ヴェノム:ザ・ラストダンス

映画 ・ 2024

平均 3.4

2024年11月02日に見ました。

【ラスト映画】 3部作の完結編。人と寄生生物のもはやイチャラブなロードムービーは、ラストでダークヒーロー映画を忘れて涙腺が熱くなる。シリーズラストでありながら、実は壮大な物語の始まりでもある一本。 ◆トリビア ○ヴェノムの声はトム・ハーディが担当。トム自身がいくつもの声色を製作陣に提案して決まったという。まずヴェノムの声を収録し、それを聞きながらエディを演じる事で、あの息ぴったりな掛け合いが生まれているという。(https://otocoto.jp/news/venom-movie1024/) ○ エディを演じるトム・ハーディの出演契約は本作で満了と言われており、クロスオーバー等での再登場を除いて、単独作としてはこれが最後の出演になると考えられる。(https://theriver.jp/venom-tld-feature/) ○トムはヌルについて次のように語る。「サノスと同じく複数の物語をつなげる基盤となります。ヌルは神と名乗り、壮大な物語における大きな脅威として紹介するべき存在です。」(https://www.cinematoday.jp/news/N0145748) 〇原作コミックでは、ヌルは宇宙創造以前より存在し続ける闇の邪神にして、シンビオートの創造主でもある。アベンジャーズやX-MEN、ファンタスティック・フォーら最強のヒーローたちが束になっても敵わなかった、マーベル史上最強最悪級のスーパーヴィランである。(https://theriver.jp/venom-tld-review/) 〇VFXスーパーバイザーによると、最終バトルはすべてが実際の場所で撮影されたという。ラスベガスやメキシコ、飛行機に乗るシークエンスや空中戦のシークエンスもあり、壮大なスケールでの撮影となったという。(https://lp.p.pia.jp/article/news/404698/index.html) 〇トム・ハーディと、本作の監督でありシリーズ1作目から脚本で名を連ねているケリー・マーセル監督は20年以上の大親友。トムは「マーセル監督の監督デビュー作であり、彼女は立派にやり遂げたので、とても誇りに思っています」と晴れ晴れとした表情。3部作になることは2人も含めた製作陣の間で初めから決めていたという。(https://www.oricon.co.jp/news/2350837/full/) ○ 本作でシリーズは完結を迎えるが、トムは「材料は豊富にありますよね。まだまだできることはあると思います」と続編の可能性について語った。(https://nordot.app/1224845099975852401?c=768367547562557440) ○ トム・ハーディは、11年に出演した『ウォーリアー』の役作りがきっかけでブラジリアン柔術にめざめ、22年に英国で行われた柔術大会で優勝した腕前を持つ。(https://screenonline.jp/_ct/17728529) ○ 本作はIMAX認証デジタルカメラで撮影された「Filmed for IMAX」作品。IMAXシアターでは、一部のシーンにおいて画角が1.90:1に広がり、見える範囲がぐっと広がる映像体験ができる。(https://moviewalker.jp/news/article/1224951/) ○ 吹替版では、ヴェノム役・中村獅童、エディ役・諏訪部順一が声優を続投するなか、その他の豪華声優陣が演じる役柄が全てシークレットにされる異例の展開となった。(https://www.cinemasunshine.co.jp/news/1899) ◆概要 「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)の5作目。 【原案・脚本・監督】 ケリー・マーセル(本作で映画監督デビュー。シリーズ過去2作で脚本や製作を務めてきた) 【出演】 「レヴェナント: 蘇えりし者」トム・ハーディー 「ドクター・ストレンジ」シリーズ キウェテル・イジョフォー 「マレフィセント」ジュノー・テンプル 「アメイジング・スパイダーマン」リス・エバンス 「アイリッシュマン」スティーブン・グレアム 「ホビット」シリーズ アンディ・サーキス(モーションキャプチャ) 【公開】2024年11月1日 【上映時間】110分 ◆ストーリー ジャーナリストのエディ・ブロックに地球外生命体シンビオートが寄生したことで生まれたヴェノムは、強靭で真っ黒な肉体と鋭い牙を武器に、長くのびる舌で人を喰らう恐るべき存在でありながらも、エディと一心同体となって強敵カーネイジを倒し、世界の危機を救った。エディとヴェノムは深い信頼関係で結ばれたバディとなり、見事なチームワークで敵を倒していく。そんな彼らは、シンビオートを極秘に研究する施設に侵入したことで特殊部隊に追われる羽目になってしまい、さらには新たな脅威が地球外から飛来する。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆ヌル 幾多のゼノファージを従えたヌルの姿から始まる冒頭。コミックでは、サノスを凌駕するほどの最強最悪のヴィランとの位置付けだというこのヌル。「ソー:ラブ&サンダー」('22)のヴィラン、ゴアが使っていたネクロソードはヌルが創造主で、またその剣から生まれた怪物もゼノファージ(?)だという。一匹でも十分最強なゼノファージを“我が子”と、幾多も従えるヌルに、お膳立ては十分。終わってみればミドルクレジットもヌルで、始めと終わりをヌルで挟む本作は、ヴェノムの完結作であるのと同時にSSUとしての壮大な物語の始まりを予感させる。宇宙が生まれる前から存在するという(よく分からない笑)セリフがあったが、ポストクレジットのGがあの惨状でも生き延びる姿は、“2億8千万年前から生きており、核でも死なない”生命力の象徴。割れたカプセルと並ぶ姿は、文明に淘汰されない、みなぎる生命力という意味で、ヌルの無限の力強さを暗示しているようにも思えた。 ◆ヴェノム 予告で印象的だった“馬ヴェノム”。本編では“魚ヴェノム”から“蛙ヴェノム”、エンドロールではシャチ(クジラ?)ヴェノムにワニヴェノム、象ヴェノムとバラエティに富むヴェノムのオンパレード。さらにはミリガンに寄生したシンビオート(散々ヴィラン感出しといて意外と善人笑)、放出されたカラフルなシンビオートとこちらもオンパレード笑。次々と人に寄生し、各々が特徴的な武器でゼノファージと戦う姿も面白かった。それだけビジュアルエフェクトアーティストも相当な人数が必要なわけで、エンドロールがやたらと長く感じたのも腑に落ちた。 ◆ラストダンス 第1作、第2作とイチャラブだったエディとヴェノムの関係は健在。「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」オマージュもあれば、ラスベガスのスロットコントもあり笑、(個人的にはマーティンのとうもろこしを投げ飛ばした事にはさすがに怒るべきだと思ったが笑)完結作にして最高のイチャラブロードムービーだった笑。むしろ本作は一度も2人のケンカがなかった事も印象的で、バンで家族と歌いながら“こんな時間が永遠に続けば”と浸るヴェノムの言葉も、全てが“ラスト”への高低差をつけるための振りかぶり演出。エディの手を掴むように思えたヴェノムの触手が、エディではなく鉄板に伸ばされ、エディが守られながらヴェノムが朽ちていくシーンには、ダークヒーロー映画である事を忘れて涙腺が熱くなっていた。街を歩くエディに過去作も含めたフラッシュバックが乗るラストは、第1作から関わってきた監督の想いの強さも透けて見えつつ、見ているこちらも当然胸熱。消えていったヴェノムに敬意を表し“サヨナラ”を言いたい。が、「スパイダーマン/ノーウェイ・ホーム」のポストクレジットにあったように、別のアースにヴェノムのカケラが残っているのだ。マルチバースの概念があれば、ヴェノムの言葉の通り、“サヨナラは別れじゃない”。 ◆関連作品 ○「ヴェノム」('18) シリーズ第1作。ディズニープラス配信中。 ○「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」('21) シリーズ第2作。ミドルクレジットではスパイダーマンが登場し、MCUとSSUの融合が示唆される。プライムビデオレンタル可。 ◆評価(2024年11月1日時点) Filmarks:★×3.7 Yahoo!検索:★×3.7 映画.com:★×3.3 引用元 https://eiga.com/movie/101865/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ヴェノム:ザ・ラストダンス