男はつらいよ
男はつらいよ: It's Tough Being A Man
1969 · ラブコメディ/ドラマ · 日本
91分
(C)1969 松竹株式会社



中学の時に家出し、テキヤ稼業で全国を渡り歩く寅さんは、たった一人の妹・さくらが柴又のおいちゃん夫婦に世話になっていると聞いて懐かしの故郷へ。さくらの縁談話にひと肌脱ごうと張り切るが、何もかもぶち壊し。いたたまれなく奈良へ旅に出ると、御前様の娘・冬子に声をかけられ一目惚れしてまた柴又へ。帰ると隣りの印刷工場職人・博がさくらと交際させてくれと寅さんに迫る。そして二人の結婚。しかし、寅さんの冬子への想いは叶わぬ夢だった。
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星ゆたか
3.5
2022.3 『私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。』 映画のタイトルバックに山本直純さんの名曲とともに、このナレーションが流れると、もうそこは、映画の故郷に招かれます。 監督・山田洋次さんが渥美清さんの話(若い頃知り覚えた)から、そのテキ屋の口上があまりにも面白く、まずテレビの連続ドラマとして書きあげた。そして放映最終回からの反響の大きさに、映画化の話に。 映画会社も当時は“テレビでやったものなんて”と、最初はいぶかしがった。今日ではテレビで当ったからと考えるのとは大違い。 しかし興行のふたを開けてみたら、これが大当たり。以降48作品(近年さらに1作加え)ギネスブックに登録される世界映画史上まれにみる長ロングシリーズ作品となった。これは記念すべき第一作目。妹のさくらさんとの再会、そして博さんとの結婚までの話。 主人公の寅さんは自由で放浪の身。故郷・東京柴又の人びとは地道に生活する状況。ロマンチストの寅さんが旅先で知りあった困った女の人を、故郷の人たちは温かく受け入れてくれる。そして寅さんの嫁さんにどうかと心配させる“おかげ”で、柴又の皆も、“幸せ”をしみじみ実感できる機会を得られる訳だ。だからこれはもうお互い、なくてはならない存在ということになる。シリーズ中数々の名シーン・名ゼリフが、寅さんの口上で見聞できる訳であるが‥‥‥。 そこで渥美清さん(1928-1996)のあの話芸の秘密。 彼は小学生の頃病気がちで、長期欠席して家で寝ていることが多かったそうだ。その孤独な療養中、もっぱらラジオの話芸を心の慰めにしていたという。戦争中のことで、徳川夢声による吉川英治の「宮本武蔵」の朗読などを、懸命に看病してくれていた母に語って聞かせ、母もうなずきながら聞いてくれたとか。 そして学校の教師も、彼の“お話”の上手さを評価してくれて、雨で運動場が使えない時などは、みんなで彼の“お話”を聞くことにしたりした。そんな時には隣のクラスからも、生徒や先生が来たりしたそうである。〔個性とゆとりの教育〕うらやましい! まさに映画のワンシーンに使えそうな話。 また社会に出てからも、友達とお店で面白い話をしていると、女店員たちが集まってきたというから、あの寅さんの“話芸”は本物で 筋金入りなのだ。 よく同じ話の映画を何でそんなに見るの?と思うかもしれない。 しかしこれは、人情落語を話が分かっていても、何度も見たり聞いたりするように、〔名人芸〕を堪能するのである。
矢萩久登
5.0
惜しまれつつ25年7月27日(日)閉館を迎える丸の内TOEIさんにて「昭和100年映画祭 あの感動をもう一度」(3月28日(金)~5月8日(木))と題した昭和を彩った名作42本が上映中。本日は国民的超人気作品『男はつらいよ』(1969)、そして松竹映画のドル箱作品を東映最後の直営劇場にて鑑賞する貴重な体験。 『男はつらいよ』(1969) 1968年にフジテレビで放送されたTV版は最終回に奄美大島で寅さんがハブに噛まれて絶命、放送後視聴者から抗議が殺到して改めて映画化された話は有名ですね。 実際にテキ屋稼業の経験もある渥美清氏の巧みな話術の啖呵売を作品に十二分に活かした「フーテンの寅」こと車寅次郎の人物造形は今でもとにかく魅力的。 公開当時の松竹映画はハナ肇氏主演の『馬鹿まるだし』(1964)や『なつかしい風来坊』(1966)など笑いと涙のバランスが絶妙な人情喜劇の傑作が多いのですが、本作はなかでも会心作です。 また、さくら演じる倍賞千恵子氏のしとやかさ、可憐さも良いのですが、第1作に限れば車竜造(おいちゃん)役の森川信氏と寅さんとの喜劇的な息の合った丁々発止のやり合いが実に滑稽、博の父として特別出演した志村喬氏も名優ここにあり!の重厚な演技を見せてくれます。 美人に滅法弱くて惚れやすく、全国を旅回りするテキ屋稼業は全国各地でロケができ映画のフォーマットとしても実に良くできており、以後50作品近くも制作され長年国民に愛され続けた理由も頷けます。掛け値なしに面白いですね。
アリちゃんパパ
4.0
記念すべき「男はつらいよ」の第1作であり、その後連綿と作られた寅さんシリーズの原型を作った傑作です。 何と言っても寅さんとさくらが何十年ぶりかで再会するシーンが実に素晴らしく、思い出すだけで涙が出ます。
dreamer
5.0
シリーズ第1作の「男はつらいよ」は、シリーズになる予定で作られたわけではないが、この作品は、葛飾柴又の帝釈天のお祭りの賑わいの中に、門前町の団子屋とらやの主人夫婦の甥の寅次郎が、帰って来るところから始まる。 祭りののぼりを若い衆からさっと奪って、のぼりはこうやって振るもんだと、力一杯振ってみせるあたり、流石に寅さんはまだ若く、元気がいい。 寅次郎は16歳の時に親父にぶん殴られて、家を飛び出して以来の20年ぶりの帰郷なのだ。 父も母ももうおらず、秀才だった兄貴も事故で死んで、妹のさくらとは再会しても互いに分からない。 しかし、彼女を親代わりになって育ててくれたおいちゃん夫婦はじめ、みんなから、これがお前の妹だ、これがお前の兄だと言われて、涙の対面となる。 さくらは会社勤めのオフィス・ガールで未婚。 見るからに素直で、純情そうな娘だから、会社の上役などもいろいろ縁談を持ってきてくれる。 そのお見合いに、一度、よせばいいのに虎次郎がついて行く。 そして場違いなホテル・ニューオータニの一室でのお見合いの席上、調子に乗ってバカなお喋りを始めて、見合いをぶち壊してしまう。 この場面での寅さんのセリフのおかしさは、我々観る者を爆笑につぐ爆笑でわかせ、この作品の大衆娯楽映画としての成功を決定したと言っていい。 寅次郎は、この失敗でみんなに迷惑をかけた挙句、おいちゃんたちと大喧嘩して、旅に飛び出して行ってしまう。 そして、奈良で商売をしているところを偶然、帝釈天の御前様とそのお嬢さんに出会い、お嬢さんに誘われるまま、また柴又に戻って来る。 とらやの裏の小さな印刷工場で働いている博という、真面目な青年がいて、かねてさくらに思いを寄せており、二人は結婚することになる。 寅次郎は職人ふぜいに大事な妹はやれない、とかなんとか言って、また波乱を起こすが、博とさくらの誠意が分かると、心から喜んで二人の結婚式のために働くのだった。 寅さんと博が、さくらを嫁にやる、やらないで、対決する江戸川べりの場面が良く、寅さんが例によって、駄洒落まじりの滅茶苦茶な理屈を言いながら、遂に博を認めるに至る過程が、笑いとペーソス、バカバカしさとヒューマニティの絶妙の混合になっていて、この喜劇を観終わって、気持ちのいい、爽やかな余韻を残してくれた。 さくらが嫁に行った後、寅さんは何かというと、帝釈天のお嬢さんのところへ通い、町じゅうに彼がお嬢さんに惚れているという噂がたつのだった。 お上品なお嬢さんには、それに相応しい感じの婚約者がいることも分かる。 さぞかし、お嬢さんは迷惑だったに違いないが、おじょうさんはいつもニッコリして下さるだけだった。 寅さんはある日、お嬢さんに別れを告げて、また旅に出る。 ここで、この映画は見事に哀愁を帯びて終わるのだ。 光本幸子のお嬢さんは、以後に続く、歴代の数多くのマドンナたちの中でも、感じの良さでは最高だったと思う。 この第1作を初めとする初期の作品の中では、なにかと言うと、すぐ寅次郎と掴み合いの喧嘩になる、おいちゃんを演じた森川信が絶品で、笑いの源泉を渥美清と分かち合っていたと思う。 ななにしろ寅次郎が現われた時の、森川信の「あ、あのバカがまたやって来た、ああ大変だ」という、内心のセリフを現わす表情だけで、もう観ているほうは、吹き出せたのだから。
しむこ
3.5
いまいち渥美清が爆発しきれていない気がした。 ストーリーはダレもなく良かったです。 さくら、一作目で結婚しちゃうんですね。まさかあんなに続くとは思わないもんな。
寅次郎
5.0
シリーズ中のマイベスト1 1作目にして最高傑作
tana-hiro
3.5
記念すべき第1作 テレビでも何回か見ていますが、あらためてスクリーンで見ることができました。 連続作品にするとは考えないまま作られた第1作だけに、ストーリーはかなり手荒な印象ですが、ここから数十年で50作の作品になるとは誰も思っていないだろうと思う。 昭和の風景や江戸川の様子がとても懐かしい!
Blue
1.0
子供の頃、テレビで観たことがある程度だったが、志村喬さんが出演しているということでみてみた 人気シリーズで誰でも知ってる寅さんだけど、口ばかり達者で、すべて自分勝手、観ていられないほど酷い人物だった こんな人が身近にいたら、帰ってこないでくれっていいたい 何が面白いのかさっぱりわからなかった
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