ラッキー
Lucky
2017 · コメディ/ドラマ · アメリカ
88分
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神を信じずに生きてきた90歳のラッキー(ハリー・ディーン・スタントン)は、いつもと変わらない日常を過ごしていた。一人で住む家で目覚め、コーヒーを飲みタバコをふかし、いつものバーでブラッディ・マリアを飲み、馴染みの客たちと過ごす。そんな日々のなかでふと、人生の終わりが近づいていることを思い知らされ、死について考え始める。子供のころ怖かった暗闇、去っていたペットの亀、戦禍で微笑んだ日本人の少女……小さな街の人々と交流しながら、ラッキーは徐々に“それ”を悟っていく。
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ひろ
4.0
名脇役ジョン・キャロル・リンチの初監督作品で、2017年に亡くなった名優ハリー・ディーン・スタントン最後の主演作品となった2017年のアメリカ映画 ・ 神も信じない現実主義者である90歳のラッキー。結婚もせず生きてきたラッキー。そんな彼がある日倒れたこで「死」について考えはじめるといった内容。こういったオフビートなテンポの映画は好きだ ・ ヴィム・ヴェンダース監督の「パリ、テキサス」の主演で知られるハリー・ディーン・スタントン。それ以外はほとんど脇役で活躍した名バイプレイヤーだ。そんな彼自身の価値観や死生観を盛り込んだ内容で、これはハリー・ディーン・スタントンの遺書と言ってもいい作品だ ・ 「死」を恐れるラッキーの姿は本当に「死」を予感していたかもしれないスタントンそのもので、演技という領域を超えた演技であり、映画史に名を刻んだ俳優の最期の姿だと思うと泣けてくる。キラキラ輝く俳優という職業だけど、人はいつか亡くなる。俳優がラッキーなのは無くなった存在もスクリーンに息づくことだ。ジョン・ウェインだってジェームズ・ディーンだって今でもスクリーンで生きている。この作品に刻まれたスタントンの姿は永遠にカッコいい ・ 子供は「死」を意識しないからひたむきでまっすぐだ。「死」を意識して生きていくことはたやすいことではない。「死」を受け入れることもたやすくはない。ハリー・ディーン・スタントンという俳優は、その姿を見せつけた。この魂の演技に震えないわけがない。俳優として生ききったスタントンの最後の勇姿は最高にカッコよかった ・ スタントンはデヴィッド・リンチ監督作品にもよく出演していたが、そんなデヴィッド・リンチがスタントン演じるラッキーの友人役として出演しているのは驚いた。デヴィッド・リンチが好きそうな内容だし主演が盟友スタントンだから出演したのも納得 ・ 淡々と物静かなテンポで進む物語だからこそ、ラッキーがたどり着いた「死」と何か?という答えが心に響く。ラストのシーンも好きだし、台詞もいいものが多かった。ハリー・ディーン・スタントンの遺作。いや遺書をぜひ観てもらいたい
julian
2.5
ネタバレがあります!!
ツァラトゥストラハカク語リキ
3.5
「人は皆、生まれる時も死ぬ時も一人。アローンのごげんはオール・ワンなんだ」 * * 90歳のおじいちゃんの日常をみて、自分が90歳になったころの生活を想像する。 * * 大したストーリーも無いけど、やけに哲学(仏教)的。 普段はしかめ面のじいさんが最後の方だけニヤリとするのはついに悟りの境地に達したか!ってきがする。
星ゆたか
3.0
2024.3.4 気難しい現実主義者90歳のラッキーという老人を主人公に。 全ての者に訪れる人生の最後〈死とは〉を問う。 地方の狭い田舎の人達との日常の交流が。 実に自然で、“付かず離れず”の言葉の掛け合い(何かあったら助け合う)も安心して見ていられる。 また主人公は言葉パズルの埋め合わせが趣味で。 例えば「現実主義」とは。 「ありのままの状況に対する心構え」 「人や物の状況の本質や実状を正確に実物どうりに描写する事」など。 日々考えている。 そして以前は『全員が合意することが現実だ』と思ったが。 『全員の見方が同じだとは限らない』と気づいたと語る理屈派の人物。 この辺は結婚もせず一人で生きてきた人物らしい所かも知れない。 主人公を演じるハリー・ディーン・スタントンさん❔って。 「パリ、テキサス」(84:ヴィム・ヴェンダース監督)に出てた人と言われて。 『あぁ、そうか。』とその面影に納得。 およそ88才の時出演し、その3年後に亡くなっているようです。 監督はジョン・キャロルリンチさんという。 これまた写真を見て俳優として、どこかの作品で見たことあるって思った。 53才になる方の初演出作品だそうだ。 印象は飄々とした細身の老人が。 ヨガの体操らしい日常の家庭におけるルーティーンをこなしていく様子に。 メキシコ歌謡音楽が被る幕開けに。 なにやら作品全体の雰囲気を感じさせる映画でした。 音楽のセンスとその主人公俳優の容貌が。 どこか最近のクリント・イースドウッドさんを彷彿させる所がある。 音楽といえば。 劇中コンビニ風の店の婦人経営者に。 10才の男の子の誕生日パーティに招かれ。 その当日、思いがけず。スペイン語のラブソングを披露。 パーティの雇われ楽団の演奏を導いて。 集まった人達に喝采を受ける場面は。 この主人公の普段の付き合い人とは違う中でのコミニュケーションの成功で。 見ていて嬉しい気持ちにさせてくれる。 つまり言語の違う状況での〈音楽〉を通じての交流である。 開巻の♪「CON EL TIEMPO YUN CAN CHITO」。 最後の♪「THE MAN IN THE MOONSHINE」など。 とてもイイ感じ❕。 この主人公は第二次大戦の時は海軍のLST(戦車揚陸艦)の調理兵として乗船していて。 日本軍の特攻攻撃も受けた事があったと。 たまたまよく通う食堂で知りあった海兵隊上がりの。 同年代の人との会話であきらかになる。 この場面での会話は、作品のキーポイントになる内容があって見逃せない。 つまりこの海兵隊上がりの人物は沖縄に上陸。 そこで皆敵兵に対して、殺される前に自死を選ぶ村人達に遭遇。 子供や大人も岸壁から海に飛び込んだ。 そこで見たボロボロの服を着た7才位の少女。 こちらの米兵に向けた“まばゆいほどの微笑み”は生涯忘れられないと言う。 別の兵隊は『あれは殺される運命に微笑んでいるんだ。仏教の教え。』 自分は『彼女の勇気こそ、あの地獄のような焦土化した戦地で見せた満面の“微笑み”こそ。叙勲に値する』としみじみ語った。 この場面の前に、家で突然倒れた一件で。 医師の『加齢!』の診断に。 改めて《自分に忍び寄る“死”》に考える所があった主人公は。 思い当たる《真理》をそこに見出だしていたのだ。 それまで何の信仰も持たず、人間は死んだらそれでお仕舞い。 魂なんてない。 全て“無”に帰するだけと硬くなに信条として生きてきたが。 『一人暮らしと孤独とは違う』 『独り(アローン)の語源はみんな一人(オールワン)だ』 と考え。やや意地を張って反発し生きてきたが。 ただ好きな煙草はよく通う食堂でも酒場でも。 喫煙は禁止されてきた。 けれど医師からは肺に異常がないから精神上、特例として『この人は辞めない方がいいかも』とも言われていた。 そこでの禁煙を通じての酒場の女店主や常連の客達との会話。 まるで〈生と死との禅問答〉のような話し合いになる。 『真実は自分が何者で何をするかであり、実体のある物に向き合い受け入れること。』 『俺達全員にとっての真理は全てなくなること。煙草もみんなも真っ暗な空(くう)へ。管理者などいない。』 『そこにあるのは無(ナッシング)だけ。』 『無ならどうする、“微笑むのさ”』 女店主はこのラッキーが他の店で〈出入り禁止〉の原因は喫煙よ。と鋭い目付きで。 煙草を吸おうとするラッキーをとがめていたが。 このラッキーの最近得た〈真理〉にやむを得なく。 “微笑み”返すのだ。 ラッキーの親友役にあのデビット・リンチ監督(「マルホランド・ドライブ」など)が出演。 長年飼っていたリクガメ(ルーズベルトと名付けた)がいなくなってと嘆いていたが。 友達のような存在に執着するんでなく。 縁があればまた合えると思うって言う役柄で存在感を示してる。 これが最後に。 ラッキーの散策する近くをこの亀🐢がユッタリ、ノッサノッサ歩く光景を見せるのもご愛嬌の幕切れだ。
zizi
4.5
猫を探したりテキサスを黙々と歩いたり〜とても味わい深い役者さんでした。そんな彼の為に撮られたと言っても良いとても素敵な映画。もはや彼の世界そのもの。共演者との絡みもそれぞれに妙がある。緩いテンポで深みも増し、笑いながら泣けました。
りん
3.5
20代の自分にとっては、リアルに感じづらい部分が多々ありました。 ですが、この映画は歳を重ねるごとに観ていきたいと思わせるような何かがあります。 今の段階では、自分の死生観が今後どうなっていくんだろうと考えるきっかけになる映画、としか捉えられていません。 これから先、人生の終にこの映画を観てどういう気持ちになるのか。 想像もできません。
Yuji Hattori
3.0
作品自体が全体的に纏う雰囲気、嫌いじゃないですねぇ。風景がすごくアメリカ的。曲も良し。 ですが… 諦観、諸行無常、神秘的な微笑。東洋というよりカナリ日本的な精神構造が土台となった作りです。 演技と空気感、侘び寂びを愉しむ成熟した大人の為の映画。 わたしは2回に分けないと観られませんでした(笑)。
次男坊
3.5
ラッキーの笑顔がかわいくって良い顔で笑うんだよな その顔だけで、ひとりぼっちの老人のきっと終わりに近い何日かが、すごく愛しいものに思える
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