リリイ・シュシュのすべて
リリイ・シュシュのすべて
2001 · ドラマ · 日本
146分
©2001 LILY CHOU-CHOU PARTNERS



カリスマ的アーティスト・リリイ・シュシュに心酔する中学2年の雄一。学校でイジメを受けている彼は、自らが主宰するリリイのファンサイトリリフィアの中で交わす、青猫というハンドルネームのリリイ・ファンとのチャットに心癒されていた。雄一をイジメているのは、星野という同級生。1年の頃は、剣道部の部員として仲の良かったふたりだが、夏休みに仲間と出かけた沖縄旅行を経た新学期、星野は突然豹変した。クラスの悪ガキを倒し、飯田と辻井を子分に従え、雄一に万引きなどで得た金を上納させるようになったのだ。星野のイジメの対象は雄一だけに留まらない……。
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キャスト/スタッフ
レビュー
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挿入曲情報

Hikousen

Ai no Jikken

Ether no Chie - Tsubasa wo Kudasai

In the Night

Tobenai Tsubasa

飽和
ひろ
4.0
岩井俊二による参加型インターネット小説を原作に、本人が監督・脚本を務めて映画化された2001年の日本映画 ・ ある地方都市、中学2年生の雄一(市原隼人)は、かつての親友だった星野(忍成修吾)やその仲間たちからいじめを受けるようになる。そんな彼の唯一の救いはカリスマ的女性シンガー、リリイ・シュシュの歌だけであり、そのファンサイトを運営する彼は、いつしかネット上でひとりの人物と心を通わしていくが…。 ・ 岩井俊二監督に衝撃を受けたのは、1996年の「スワロウテイル」だった。YEN TOWN BANDという架空のバンドが登場し、音楽を担当したのは小林武史だった。この作品でもリリイ・シュシュという架空の歌手がキーパーソンで、小林武史が音楽を担当しているという同じ形式だったから心を惹かれた。 ・ 現実とインターネットをリンクさせた構成が印象的で、うまく機能していたと思う。受け入れられない現実と、チャットでのファン同士のやりとりを交互に見せることで、より現実の厳しさが伝わってきた。 ・ ある時から一変してしまった中学生活。心の支えはリリイ・シュシュだけ。追い詰められていく主人公の姿を描いた作品は衝撃的。いじめ、援助交際など、現代の少年問題をリアルに描いた内容には言葉も出ない。弱いから暴力をふるい、弱いから抵抗しない少年少女たち。彼らに救いはあるのだろうか? ・ アメリカの危うい10代を描いたガス・ヴァン・サントの「エレファント」と似たような印象を受けた。違う国で、問題にも違いはあるものの、精神的な揺れ方はどこの国の10代も同じなのかもしれない。 ・ リリイ・シュシュのファンであり、孤独な主人公の唯一を演じた市原隼人。映画初出演にして初主演という初々しさ。最近では熱血なイメージがあるけど、寡黙ないじめられっ子っていうのはもう観れないだろうね。それにしても若い。 ・ 精神的には一番変化が激しい星野を演じた忍成修吾。19歳で中学生を演じてたのに違和感なかった。同情できるキャラでもないけど、演技は一番光ってた。 ・ 援助交際をする津田を演じた蒼井優。映画初出演の彼女はこんな役をしていた。今じゃこんな役のオファー来ないだろうから、こんな蒼井優もレアだね。この映画がデビューの俳優がやたらと多いのがすごい。 ・ 脇役で大沢たかお、稲森いずみ、市川実和子、杉本哲太、田中要次などが出てくるのは豪華で楽しい。 ・ 作品のキーパーソンであるリリイ・シュシュとして歌を唄うのは歌手のSalyu。作品内のPVで少し登場している。作品内の音楽は実際に、Salyuと小林武史、岩井俊二のユニット、Lily Chou-Chouの楽曲としてリリースされた。 ・ インターネットや映画、音楽など、媒体の垣根を超えて、ひとつの作品にしようとする、岩井俊二監督の飽くなき探求心には、いつも驚かされる。「スワロウテイル」が好きな人はこの作品を、この作品が好きな人は「スワロウテイル」を観てもらいたい。ついでに「エレファント」も観たら完璧かな。
だっこ猿
4.0
最初は……。 「なに?なに?なんのはなし?」って思うかも。 中盤からがすき。 映画が平均して、2時間って思ってる人は、早く動機をもとめるかもしれないけど、そうじゃない作品だから。 まぁ、まちなさい。って、映画です。 私は好き。
矢萩久登
5.0
目黒シネマさんにて『~特集 岩井俊二 四つの心象風景~』(6/29~7/5)と題した特集上映に監督初期『Love Letter 4Kリマスター』『PiCNiC』『スワロウテイル』『リリイ・シュシュのすべて』4作品上映。 『リリイ・シュシュのすべて』(2001年/146分) 当時はまだ珍しいインターネット掲示板のコミュニティでの現実逃避をいち早く題材にしながら、多感な中学生のいじめ、脅迫、カツアゲ、援助交際、万引き、殺人、自殺などリアルで残酷な日常のなか心が乱れる子どもたちを、赤裸々に包み隠さず描いた衝撃作でしたが、気づくともう公開から四半世紀も経ちますね。 本作でデビューした市原隼人氏は熱血漢のイメージとは異なる繊細で過酷な現実を耐え抜く主人公・蓮見雄一を初々しく好演。蒼井優氏、勝地涼氏、高橋一生氏らのフレッシュな演技も見どころの一つ。 映画内の架空のシンガーソングライター・リリイ・シュシュも小林武史氏がプロデューサーを手がけただけあり、音楽チャート1位を獲得する人気歌手という設定に遜色ない歌唱力とパフォーマンスでしたね。 目を覆いたくなるシーンが多い本作ですが、稲穂が揺れる長閑な南関東(足利市)の田園風景や、どこまでも突き抜けるような青い空、クロード・ドビュッシーの「アラベスク第1番」の美しい旋律が残酷な現実と強いコントラストをなして、岩井監督らしい柔和な映像美とあいまって実に印象的で最後まで引き込まれます。
ぽょん
3.0
しんどい
Margaret
5.0
思春期だから傷つきやすい。そんなん嘘だ。体も人間関係も生活も全部コントロールできない力で変化して、誰かの一言で日常が簡単に壊れて、知らされていない周知の事実が物凄く新しい情報だったあの時。思春期だからって言葉が大嫌いだった。そんなことを思い出した。
masaru
5.0
2度と観たくないけど 10代の内に観といて良かったと 心底思った作品
まめ
4.0
見ている間は「うわぁ…」と思ったり退屈したりしたけど、見終わったら「これ好きだな」と思う不思議な映画。 市原隼人の悩める中学生のもどかしさがリアル。そして市原隼人可愛すぎ。 今見るとそうそうたるメンバー。それを見抜いている岩井俊二ってやっぱりすごいんだなぁ。
ヨッシー
0.5
私の好みではない 自殺、加害者を美しく描こうとしているところが、薄ら寒い
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