ラーゲリより愛を込めて

ラーゲリより愛を込めて
2022 · ドラマ/戦争 · 日本
133分
(C)2022『ラーゲリより愛を込めて』製作委員会 (C)1989清水香子
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平均3.9(1,949人)
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1945年、第二次世界大戦終結後のシベリア。零下40度の厳冬の地にある強制収容所(=ラーゲリ)では、不当に抑留された多くの日本人が、わずかな食料で過酷な労働の日々を送っていた。死者が続出するこの地で、“生きる希望を捨ててはいけません。帰国(=ダモイ)の日は必ずやって来ます”と絶望する捕虜たちに訴え続ける山本幡男(二宮和也)。彼自身も身に覚えのないスパイ容疑でここに収容されたものの、日本にいる妻・モジミ(北川景子)や4人の子どもとの再会を信じて耐えていた。だが、劣悪な環境に、誰もが心を閉ざす。戦争で心に傷を負い、傍観者を決め込む松田(松坂桃李)。旧日本軍の階級を振りかざす軍曹の相沢(桐谷健太)。子犬の“クロ”をかわいがる純朴な青年・新谷(中島健人)。過酷な状況で変わり果てた同郷の先輩・原(安田顕)……。分け隔てなく皆を励ます山本の行動と信念は、次第に凍っていた抑留者たちの心を溶かしていく。やがて終戦から8年が経ち、山本に妻から葉書が届く。厳しい検閲を潜り抜けたその葉書にあった“あなたの帰りを待っています”の一言に、涙を流す山本。ところが、誰もがダモイの日が近づいていると感じるようになった頃、山本の体は病魔に侵される。山本を病院に運んで欲しいと、決死のストライキを開始した松田の行動が功を奏し、山本は病院で診察を受けることに。しかし、そこで告げられたのは、余命3ヶ月という残酷な事実だった。それでも妻との再会を諦めない山本だったが、彼を慕う仲間たちの勧めに従い、震える手で家族への想いを遺書にしたためる。その遺書は、帰国の時まで仲間たちが大切に保管するはずだった。ところが、ラーゲリ内で文字を残すことはスパイ行為とみなされ、遺書は無情にも没収されてしまう。山本の想いはこのままシベリアに閉ざされてしまうのか。死が迫る山本の願いをかなえようと、仲間たちは驚くべき行動に出る……。

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