殺人捜査
Indagine su un cittadino al di sopra di ogni sospetto
1970 · 犯罪/ドラマ · イタリア
115分



ローマ警察殺人課長(G・M・ヴォロンテ)は愛人アグスタ(F・ボルカン)を殺害した。そして、「アパートに女が殺されている」と警察に通報し、故意に血痕のついた自分の足跡を残し、さらに女の爪にネクタイの糸くずまで付着させて出勤していった。その日は、殺人課長から公安部長への昇進祝いのパーティーが開かれる日でもあった。通報を受けた新任の課長(A・ドミニチ)はシャンペンで乾杯したあと、ただちに捜査を開始した。昇進したばかりの公安部長も現場検証に立ち会い、部下にあれこれと指示した。
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dreamer
4.5
アカデミー最優秀外国語映画賞、カンヌ映画祭審査員特別賞受賞作のエリオ・ペトリ監督の「殺人捜査」を久し振りに観直しました。 ローマ市警の鬼と言われているエリート警察官が、情婦を殺害し、現場にわざわざ数多くの証拠を残していきます。 だが、誰も彼の犯罪とは気がつかないのです。 やがて、遂に彼は自白するのですが、上司はそれを認めようとしません。 殺人事件そのものを、闇の中へ葬り去ろうとするのです。 この映画は、凄まじいサスペンスに満ちた人間ドラマです。 いわば、現代版ドストエフスキーの「罪と罰」とも言えます。 この映画を観て、私が感じる一番のポイントは、有能なエリート警察官が、権力というものと自分の才能をオーバーラップしてしまう怖さです。 警察権力というのは、民主主義の国においては、国民から警察官が預かって代行しているはずなんですね。 それをえてして間違う警察官がいる。 組織を第一に考えるところから始まる勘違いですね。 制服が優秀なのではなく、その中の人間が優秀であるはずなんです。 映画のラストで、事件の処理をするのに、ブラインドを下ろして、全てを隠してしまう恐ろしさ。 権力というものの怖さをまざまざと、我々に語っています。 この映画でエリート警察官を演じているのがジャン・マリア・ボロンテ。 「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」にも出演していた、イタリア映画界屈指の名優です。 監督のエリオ・ペトリは、批評家から脚本家になり、さらに記録映画を経験して、映画監督になった人ですが、現実の不安の中に人間の真実を探ろうとする作風で、これまでも「悪い奴ほど手が白い」や「怪奇な恋の物語」など、独特の乾いたタッチの名作を発表し続けてきた監督なんですね。 音楽は、「夕陽のガンマン」などの映画音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ。 イタリア映画ならではの、社会派ドラマの秀作で、映画史に残る一篇だと思います
しじらみ
2.5
ある種の思考停止が齎す過剰な忖度が、不条理とかシュルレアリスムとでも言うべき状況を生み出すという発想は面白い。コントとして楽しんた。
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