
ジュネ

미쓰백
평균 3.4
2020年13本目は韓国で実際に起きた事件をもとに、現代の闇を鋭くえぐるサスペンス『虐待の証明』。 ------------------------------------------------------------ シネマート新宿で開催中の「のむコレ」で上映された一本で、イ・ジウォン監督の長編デビュー作となります。「虐待」をテーマにした映画は見ているだけでも辛いことが多いのですが、やはり本作も然りで、ジウンの置かれた境遇が本当に凄まじい。体についた痣や、動物同然に監禁されて生活する様子を延々見せられるだけで、吐き気を催すほどです。演じる方も相当な精神的ストレスなのに、それを感じさせない力の入った名演揃いでしたね。 ------------------------------------------------------------ こうした事件を扱う映画を見るたびに思うのは、日本も韓国も「救済措置」があまりにも無さすぎるなと。警察に頼ったところで一時的な措置を取るくらいしか能がないし、施設に預けても「親権」に対抗する術がないので親は簡単に子供を取り戻せる。ジウンの親もそうなんですけど、子供を取り戻す理由は「反省」とか「後悔」じゃないんですよ。例えば国から生活保護を打ち切られる理由になるからとか、逮捕されたくないからとか、自分の為でしかないわけです。 ------------------------------------------------------------ ペクは完全に人生に絶望していますが、結婚を考えてくれている刑事のジャンソプがいて、ジウンと出会ったことで自分を見つめ直すきっかけが生まれます。虐待を受けている子どもにとっても、誰かに見つけてもらうことが大事で、救いになるならばペクのような赤の他人でも良いはずです。ストーリーとしては比較的ド真ん中で捻りはないものの、啓発の意味も含めて取り上げていく価値のある題材だと思います。