코멘트
uboshito

uboshito

1 year ago

3.5


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원 포 더 로드

영화 ・ 2021

평균 3.4

タイに旅行に行くと、車やバイクが人の脇を猛スピードで通過して行ったり、いつまで経っても道路を横断できなかったりする。それは、タイでは仏教が篤く信仰され、輪廻転生が信じられているためで、「別に死んでもすぐに生き返るから大丈夫」的な意味で、人命があまり尊重されない(する必要のない)国、みたいな話を聞いたことがある。実際には、とんでもないというか、むしろ差別的な偏見だとは思うけど、確かに来世への道がつながってるような空気は、実際にタイに行くと、感じなくもない。だからみんなすぐ起業するんだって。お店とかだけど。失敗して、死んでも、来世でやり直せば良い、みたいな。そういう思想は、実はこの映画にも宿っていたような気がしてしまう。 というわけで、最初というか中盤くらいまではややかったるい、しみったれた話が延々続くので、「モームリ」になっちゃう人もいるかもしれないのだけど、この映画は絶対に最後まで見ないとダメです。最後まで見れば、タイトル(原題も…邦題も)の意味がわかります。少なくとも自分は感極まってしまい、感情が溢れる前に涙が溢れてしまった… いやマジで前半は、こ〜んなしみったれた話、さすがプロデューサーがウォン・カーウァイで相変わらずしみったれた話が好きだな!くらいに思っていたのに。ウードの身勝手な「日本製の金色のシェイカーまであげてやったのに俺のこと好きじゃないのか?!」という詰問には超絶ドン引きしてしまったのに。それでも…ウードが割と短期間に複数の女性と交際していたのに比べて、遊び人としてヤリまくってたはずのボスが実は一途だった、というのにすっかりやられてしまったのだった。ラストDJも、薄々予感はあっても、やっぱり「やられたー!」ってなっちゃった。 ナタウット・"バズ"・プーンピリヤの作品は「カウントダウン」しか見ていなくて、同監督の3作目が自分的には2本目に見た映画。「カウントダウン」はちょっとしたスリラー的映画だったので本作とは似ても似つかないが、登場人物の立ち位置だけは同作に似ていて、なぜかタイの若者がNYで仕事をしながら人生に行き詰まっているところが共通している。本作の舞台はほぼタイだけど、やたらNYが重要視されており、そんなにNY良いっすかね? と思ってしまう。まあ、タイでは若者にとっては限界あるよ、ということなのかもしれないけど。 映画としてもきちんと作られていて、脚本も(最後まで見れば)なるほどと思えるし、タイの風景も美しく撮影されており、世界に通用する映画を撮っているなと思わせてくれる。まあ、映画館で見ていたら前半は寝ちゃったかもしれないけど…でもとても心に残る映画でした。 【視聴:Amazon Prime】