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마티아스와 막심
평균 3.4
グサヴィエ・ドランが本拠地カナダに戻って作ったのが「愛」がテーマの今作品。 舞台はカナダ、ケベック。 (フランス語が主体だけど、若者は英語も使う) 幼馴染みで育った30歳のマティアス(ガブリエル・ダルメイダ・フレイタス)とマキシム(グサヴィエ・ドラン)。 地元の友達リヴェットの妹の頼みから自主映画に出演させられる。 それは男性同士のキスシーン。 その日からマティアスは複雑な気持ちに気づき、マキシムは自分の気持ちを押さえてオーストラリアに出発しようとする…そんなお話。 ドラン作品は好きで何本も観ているけど、今回はマティアスの気持ちがなかなか掴めなくて…。 でも続けて2回鑑賞したら何とも言えない余韻があり、いつもより少年ぽさの残るドランの複雑な気持ちがたまらないほど伝わってきた作品です。 地元で暮らす仲の良い友人達、リヴェット、フランク、ブラス、シャリフなど。 最初は単なるバカ騒ぎに思えた遊びも、見直してみるとそれぞれが愛おしい。 車の中で大合唱の大騒ぎとかパーティーでの言葉遊びゲーム、いつもの変わらない仲間の存在をドランは愛しているのがわかります。 実際のドランの友人達を起用したのは大当たり。 中でもフランクとリヴェットはちょっとクセがあるけど気配りもできる良い奴でした。 そんな子どもじみた騒ぎの中でマティアスはちょっと違うイメージ。 会話の中でも相手に言葉を押し付ける癖があり「言葉警察」と言われる。 父親譲りの賢さなのかマティアスも弁護士で昇進の話も出ているほどの成功者。 反してマキシムはヤク中の母親を支えながら、母と子の確執を抱えて苦しんでいる。 マキシムの母親を演じているのはドラン作品の「マイ・マザー」のアンヌ・ドルヴァル! マキシムの事を「哀れな人生…」とマティアスの母がつぶやくけど、せつないな。 それでなくてもマキシム以外、裕福な家庭の印象だから。 マティアスがマキシムに頼まれた「推薦状」をなぜ渡さなかったのか、その辺は最後まで疑問でした。 オーストラリアに行って欲しくないから? でも違うと思う。 外にいてもマキシムを探してしまうマティアスが実際にはマキシムが誰かと親しくしていると嫉妬心のような目つきで見てしまう。 でも現実は成功している弁護士として、クセのあるマカフィのような弁護士をこれからも接待しなくてはならない。 多分、マティアスは道をはずさず生きていくと思う。 旅立つ日に推薦状の件で電話でアドレスを伝えるマキシムのたどたどしい英語が切なくてたまらなかった。 あの涙は「なぜマティアスは渡してくれなかったんだ」と辛く思う涙だと思った。 だからマキシムが扉を開けるとフランクだけでなく、マティアスが立っていたシーンは解釈が難しいな。 考察を読むといろんな解釈があったが、自分は2人のハッピーエンドには思えなかったです。 まぁ、それも含めてマキシムがマティアスだけでなく仲間たちをも大切に思える「愛」なのかな。 と言うことで、ドラン監督が「君の名前で僕を呼んで」や「ゴッズ・オウン・カントリー」…(←これ好き!)など他2本にも感化され作られたとか。 バスルームで用をたすマティアスの隣にドランが歯磨きをしに並ぶシーンはまさにオマージュのようでした。 いろんな解釈があるけど、やっぱり好きなドラン作品でした。