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原題は「Une intime conviction」、「内なる確信」、「心証」とかの意味ですが、珍しく邦題の「私は確信する」が好きでした。 フランスで実際にあった「ヴィギエ 事件」の裁判を描いたストーリー。 裁判ものは好きですが、これがなかなか秀逸な見応えのある作品で驚きました。 フランス南部トゥールーズの街で3人の子どもと夫を残してスザンヌが失踪。 その後、容疑者として夫ジャックが拘留される。 一審では無罪、さらに控訴され二審ではどうなるのか。 映画ではジャックの娘の知人であるノラ(マリナ・フォイス)が有能な弁護士デュポン=モレッティ(オリビエ・グルメ)に弁護を依頼する。 モレッティは250時間に及ぶ通話記録の文字起こしをノラに頼む。 最初は膨大なCDの量に困惑したノラだが、聴いていく内に事件にのめり込んでいく描写がうまい。 ノラはシェフの仕事をしながら一人息子を育てるシングルマザー。 しかし裁判の資料作りや傍聴で仕事も子育てにも支障が出るようになる。 モレッティに認められたり、激しく口論をするシーンもあるがノラの傾倒ぶりは最後まで止まらない。 そもそもギヴィエ 事件は遺体もなく動機も証拠もない中、マスコミが「ヒッチコック狂の完全犯罪」と煽り立てたのも事実。 さらにスザンヌの愛人デュランデが多くの人間にジャックの醜聞を流し、あることないことを噂で広めた事実もあります。 最終弁論でモレッティが訴えるのはあくまでもジャックには証拠がないと言うこと。 決してデュランデ犯人説ではない。 モレッティがうつ病のジャックに対して「何か言ってやれ。立つんだ。自分の身を守るんだ!」と強く言うシーン。 その後、無罪を勝ち取り家族やモレッティが喜ぶシーン。 ノラとの会話は聞こえないがノラの協力を称えるような包容は何だかジーンとしました。 ほとんど実在の登場人物の中でノラだけはフィクションだとか。 (厳密に言えば、ノラはジャックの教え子でその後はパートナーらしい) しかし、映画そのものは作り方がとてもうまく、テンポが良い。 観るものをそのままストーリーに引き込む力があると思った。 デュポン=モレッティ役のオリビエ・グルメは今回の作品が一番好きでした。
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