코멘트
直近で劇場公開された新作をレビュー、今回取り上げるのは『私は確信する』。フランスで起きた未解決事件をもとにした法廷劇です。 ------------------------------------------------------------ テーマは単純明快、この手の法廷サスペンスにありがちな「偏見と先入観の生む危険性」になっていて、ヴィギエ事件に関してもフランスの警察や司法のいい加減さに呆れます。メディアを含めて全員が推測のもとに断罪を続け、具体的な証拠を見つける努力を怠ったわけですから、結論が出るのに10年かかるのも当然でしょう。 ------------------------------------------------------------ ただ、事件の当事者になってしまうと、「公平性」に従うことがいかに難しいかを思い知らされる作品でもあって。一介の主婦が理由もなく資料の閲覧を認められ、そして捜査にのめり込んでいくという設定の時点で主人公のノラはかなり強引な創作キャラなんですけど、半ば狂気的に事件を追いかけていくノラがいるからこそ、もう一人の主役であるデュポン弁護士の「法の真意を問う」態度がより際立って見えました。 ------------------------------------------------------------ とはいえ懸念されるのは、本作もまた「偏見を助長する」結果になりはしないか、という点です。贔屓目に見ても、劇中で夫のジャック・ヴィギエは憐れな犠牲者として描かれ、彼を有罪に追い込むきっかけを作った愛人の男は気色悪さを強調して描かれます。デュポンの力強い弁論に心を動かされつつも、果たして「愛人が犯人に違いない」などと邪な考えに支配されず劇場を後にできるでしょうか。自らを律する心を試される1本です。
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