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star5.0
こうの史代の名前を一気に世間に知らしめた 「夕凪の街 桜の国」の拡大版とも言える本作は、 衣食住の全てを切り詰めなければならなかった 当時の生活をクローズアップし、 「戦時中でも日々の生活を楽しんでいた人達がたくさんいた」ことが ほんわかしたタッチで描かれていきます。 召集令状も空襲警報も、人の死すらも日常の風景に溶け込み、 いつ終わるとも知れぬ戦渦の中、食卓に上るのが粗末なメニューでも 他愛も無い会話で笑い合う瞬間があったのだと。 そしてその小さな小さな幸せをも、根こそぎ奪っていくのが戦争なのだと。 後半の展開には胸が締め付けられる思いがしますが、 それなのに、またすずは笑います。 周囲にはこんなにもたくさんの 「悲しくてやりきれない」ことが溢れているのに 涙が止まれば、人はまた笑うことが出来る。 笑うことが出来れば、立ち上がる力が沸いて来る。 立ち上がる力があれば、一歩踏み出すことが出来る。 そうやって当時力強く踏み出した一歩一歩の積み重ねが、 『70年間、一度も戦争をしなかった国』という 大きな誇りとなって現代へと続いているのですよね。 2016年はアニメの当たり年と言われています。 公開規模からしても、 本作が何十億のヒットになることはまずないでしょう。 しかし、それらの作品と比べても 全く引けを取らない秀作であることは保証します。 *こちらはアプリ用に作成した短縮版です。 作品の背景や関連作の紹介なども含めた全文は 以下のURLをご覧下さい。 http://ameblo.jp/sinobi/entry-12213404752.html
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