코멘트
相笠洋大

相笠洋大

8 years ago

5.0


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립반윙클의 신부

영화 ・ 2016

평균 3.5

むかし、夜の新宿のレイトショーで友人と観た。号泣していた。そういう映画。Coccoばかり聴いていたら、久しぶりに観たくなった。 教壇にマイク置かれた時、あちゃーってセリフを言った時、珈琲を淹れようとして落ち込んだ時。黒木華の所作や表情や声色は、やんわりと観る者を毒していく。この変で頭の中に「モルヒネ」「人生は夢だらけ」が流れ始める。どっちも椎名林檎だけれど。 一人の人生が終わっていく映画。退廃的で、破滅的で、弱々しくて、儚くて脆くて。なのに、なんでこんなに美しいのか。岩井俊二が黒木華を観て作った物語だからだろうか。しゃっくりのシーンなんてもうなんかわけわかんないよね。途中からはこの映画を平常心で観るのは毒を呷るのと相違ない。すぐにウイスキーを、呷る。 両親の離婚。ネットで知り合った人と結婚。結婚式の偽装出席を雇う。別れさせ屋に離婚に追い込まれる。結婚式の偽装出席をする側になる。偽装家族を演じる。この淡々とした悲劇の連鎖のなかにCoccoが登場してくる。 二人で歌うシーンの楽曲は、森田童子の「ぼくたちの失敗」、ユーミンの「何もなかったように」。か細い声が琴線を揺らしてくる。 全部毒を持っている生物を飼育するシーンで、絶対さわるなと言った瞬間に、僕たちは結末を知る。その刹那的な寂しさのあとに、「冷蔵庫が空っぽになると不安にならない?」のセリフでまた僕たちはどこかに飛ばされる。 この二人は演技をしているのだろうか。 生きているんだろうか。人には適した役割があるんだろうか。「全然酔わないんだよ。いくら飲んでも」 ましろは、水槽から出られない。 僕たちは水槽のなかで、もがいている。 「それは人生私の人生ああ誰のものでもない。奪われるものか。私は自由。人生は夢だらけ」 身近な幸せ。そんなに身近に幸せが手にはいったら人は壊れてしまう。人が壊れない為にお金がある。この世界は優しいから壊れない為にお金を使う。お金がなかったら、優しさの熱さに火傷してしまう。 何一つ無駄なセリフがない。 本当に、本当に美しい。この映画を埋めてはいけない。 ありがとう、岩井俊二。そして、儚さでは塗ることができない、特別な色の持ち主、黒木華。 愛。死んだら意味がない。 一人の人生が終わるわけでもなく、悲劇の連鎖でもない。 何かを胸に刻んで、前に歩いていくんだね。