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【2時間見れる波乱万丈っぷり】 暴力まみれ、そしてスケートしかなかった半生、ライバル襲撃事件や、涙ながらの“靴紐事件”含め、彼女の波乱万丈な人生の描かれ方の赤裸々っぷりが凄い。 ◆ 母親役のアリソン・ジャネイがこの作品で第90回アカデミー賞助演女優賞を受賞。出演は「スーサイド・スクワッド」のマーゴット・ロビー、「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタン。子供時代を「ギフテッド」のマッケナ・グレイスが演じる。監督は「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピー。 ◆ アメリカ人のフィギュアスケート女子選手として初めてトリプルアクセルに成功し、2度の冬季五輪に出場したトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を描いたドラマ。92年に元夫が、トーニャのライバル選手を襲撃した「ナンシー・ケリガン襲撃事件」から、トーニャのスケーター人生の転落は始まっていた。。 ◆ 昔見た、女性スケーターがリンク上で審査員にむけて靴を上げ泣いているシーン。未だにそれが強烈に印象に残っている彼女の、なぜかこのタイミングでの映画化。多少の演出はあろうとも、彼女の半生や人格、そして周りの人間達の人となりが、実に具体的に赤裸々に描かれている。一言、映画化されるにふさわしい、希有で波乱万丈な人生だと思う。 この映画に感じたのは、この映画はある意味トーニャ・ハーディングの事を俯瞰から淡々と彼女を描いているという事。普通のドキュメンタリー映画だと、主人公にのめり込んで、主人公自身を肯定か否定かに振り切るものが多いけど、(というかそうならないと映画としての面白みに欠ける)これは違う。出演者が映画の節々でふっとカメラ目線になり、史実を淡々と語るシーンがその主たるもの。良くも悪くも、作り手自身が彼女の映画を作る上で、彼女を肯定する事も思い切って否定する事も出来ず、ありのままを描くしか出来なかった。作り手自身が彼女の半生に自らを重ねて作る事が出来なかった、作品と作り手側に、心の自然反発みたいなものがあったように思う。 ◆以下ネタバレ◆ ただ、彼女の半生の赤裸々っぷりがとにかく映画を面白くしている。母親も恋人からも、常に暴力を受け続けるわ、初デートに母親が付いてくるわ、母親にナイフで刺されるシーンなんてもう衝撃。スケートしかなかった彼女に突きつけられる資格の剥奪、最終的にボクサーに転向する…波乱万丈とはまさにこの事。映画化されて然るべき人間としか言いようがない笑 それにしても素晴らしかったのが、主演のマーゴット・ロビーの演技力。元々フィギュアスケートをやっていたのかと思いきや、調べたらそうでもないみたいだし、それであのレベルの滑りっぷりは本当に努力の賜物だと思う。また、母親が仕事を止めてテレビに釘付けになった、トーニャがオリンピック出場に王手をかける滑走終わりの鬼気迫る勝利の表情。あの表情がとても印象に残る、名演というか名顔だったと思う。アカデミー賞にノミネートされたのはあれが大きなポイントだったのではと思うほど。
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