코멘트
邦題間違ってない? 邦題付けた人は序盤の10分くらいしか見てなかったのだろうか。 この題名だとほのぼのシニアヒューマンストーリーを想像するけど、まさかの重い内容のロードムービーだった。プライムでもジャンルにコメディと書いてあったけど、コメディ要素はほぼない。 しかし、邦題は別として、この作品は掘り出し物だと思う。役者も名優揃いだし、何かの賞とかに引っ掛かってもいいのに。配給が下手だったのか、もっと評価されてもいいはずだ。 おじいちゃんたちのロードムービーとしても面白い。30年ぶりに会う彼らが親交を温めあうのはほっこりする。バカな話しに若者も交えてバカ笑いし、皆でお揃いの携帯電話なんか買っちゃったりして。だけど、かつて海兵隊であった彼らの小さな同窓会には、明るさの中に影がある。生きて再会できることを喜びあうのが、こうも重いとは。 どの世代にも戦争があるというセリフがある。今の日本ではあり得ないセリフだ。ベトナム戦争、イラク戦争とアメリカは戦争ばかりしている。そういった国で産まれ、軍人になった人たちの言葉は重い。日本に産まれて良かったと思う反面、胸が苦しくなる。 この作品は当然、反戦映画という一面も擁している。ベトナム戦争の頃の思い出を明るく皮肉混じりに話しているが、壮絶さが伝わってくる。ドクはさらに息子を失っているわけだし。その息子の親友が付き添いで来てくれているが、その話を聞いているのも中々辛い。 戦争は彼らから様々なものを取り上げた。サルとミューラーは癒えない傷を胸に残し、ドクは息子を失った。若い兵隊の彼は、耳に生々しい傷を残し、友を目の前で失った。戦争は良くないことなのだ。国が決めたことで、人と人が殺し会うなんてあってはならないのだ。 だけど、戦争を通じて友ができた。辛かった思い出を共有できる友が出来たことは、とても素晴らしいことだ。戦争で得たものも実はあるのだ。戦争を肯定することは出来ないが、そこだけは肯定できる。戦争でかけがえのない息子を失ったドクには、戦争で得た2人のかけがえのない友がいた。 息子の手紙を握りしめたドクの傍らにサルとミューラーが寄り添っている最後のカットには、様々な想いで胸が締め付けられた。 シニアヒューマンムービーで、反戦映画で、ロードムービー。でも、説教臭くなく、古臭くない。アメリカの現在を静かに描いた素晴らしい作品だと思う。
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