
星ゆたか

안녕, 나의 소울메이트
평균 3.7
2023.6.25 「少年の君」(19)で後に米・アカデミー外国映画賞にノミネートされる。 デレク・ツアン(79年生まれの香港出身)監督デビュー作品。 この人の父親は香港では知らない人がいないという、俳優・監督・司会者のエリック・ツアン(53年生まれ)氏。中でも俳優としての活躍が一番で。「愛という名のもとに」(91)「ラブソング」(97)では演技賞を。「インファナルフェア」(02~)などでもお馴染みの役者さんとのこと。 原作のアニー・ベイビー(74年中国出身)さんは。 インターネットと現実社会の間を漂流する、若者達の生態と虚無感をリアルに描いた作風が話題となり。 またその小説のテーマが〈孤独と孤独〉であるため、読者から。 《Frower in the Dark》と呼ばれ。 さらに中国インターネット文学の先駆者とも言われる女性作家らしい。 主演のチヨウ・ドンマイ(92年生まれ)さんは、中国では『13億人の妹』と呼ばれ親しまれている演技派女優。この作品でも次の「少年の君」でも演技賞の評価を受けている。 共演のマース・チュン(88年中国出身)さんや、トビー・リー(87年台湾出身)さんらとのこの3名は。 どことなく日本のスポーツ選手の“あの人”を彷彿させる容貌で、親しみ安い。 物語はネット小説で人気No.1の「七月と安生」(チーュエとアンシェン)の映画化希望の話になる所から始まる。 原作者の自伝的小説で、その書き手にあたる「七月」のチーュエさんが所在不明のため。 ご相手の「安生」のアンシェンの所に映画会社の関係者が訪ねてきたのだ。 しかし『何も知らない。』とアンシェンは冷たい反応。 映画はそのネット小説の第1章から第6章辺りまでの内容を。 再現映像で“ソウルメイト”と呼ぶに相応しい。二人の女性と彼女らが愛した一人の男性との、13歳から27歳位までの十数年の歳月の生きざまを追い振り返る。 第7章の最終章あたりは、ネタバレの“二人称”から“一人称”に、『語り部』が変換する映像の演出が、観客の涙腺を刺激していく。 両親の愛情と期待通りに、幸せな家庭の将来像に向かって、好きになった同級生ジアミン一筋に地元で生きてゆく、優等生的生き方のチーュエ。 一方父親を早く亡くし母親の威圧的環境から抜け出したくて。 自由奔放に気ままに、相手の男性を結果的には次々変えてゆき、住居もサスライビトの如く、各地を転々と飛び回る生活のアンシェン。 その性格、考え方の違いにお互い。 無い物に惹かれながらの関係。 〈ソウルメイト〉《魂の分身》の身の上は。 そのお互いの欠けているパーツを、人生体験・魂の修行で取得するために。 残された日々があるのだとすれば。 チーユエがアンシェンの、形にはまらない自由気ままの旅体験をなぞるために。 自らに轢かれた人生レール(幸せな家庭)を、自ら外れて走ってみたように。 アンシェンはこれからチーユエの本来走るはずのレールに変換して、しっかり自分と周りを見つめて生きてゆくのであろう。 女性作家の作品からか。 彼女らの思いと生き方を学ぶための相手、男性像が中心起立してなく。 女性の言い分に惑わされて弱々しいのは残念無念だ。